魚へん 刀 タチウオ 漢字

太刀魚

タチウオは銀色で細長い体をもつ魚、歯が鋭く手に少し触れた
だけでも傷がつく、カッターなどよりも鋭く感じる。

 

動きがないような時は立って待機している事も多い
普通の魚のように横向きになり俊敏にも泳ぐこともよくあり。

 

名前の由来の一つに立泳ぎしながら餌を狙うということで『立魚』という説
もあるようだ。

また、通常深さ100mくらいの泥底に群生して朝夕の薄暗い頃に表層に浮き上がり、餌を狙って立ち泳ぎしながら頭上を通り過ぎる獲物に飛び掛かって捕食する。このため、「立魚」(タチウオ)と名付けられたとする説もある。

出典 – https://ja.wikipedia.org/wiki/太刀魚

 

ワインドで釣った太刀魚
(ルアーで釣れやすい時は、横向きで泳いでいることも多い)
名前がつけられた説の一つとしてこれは正しいかと思う。
しかし実際の太刀魚の動きをみてみると接岸して、餌を狙っているような場合は
ほとんどの横向きになって素早く泳ぐということが多い。
特に獲物の小魚が多い場合などはあからさまで、水面から飛び跳ねてまで横になることもある。

 

水族館などでみられるものであれば、ほとんど立って泳いでいることも
多いが、いつでも立って泳いでいるという魚ではない。

 

太刀魚は魚になじみの無い方であれば
船で沖の方にでないと捕れない魚のように思えるかもしれないが
日本の沿岸部でも時期によっては簡単に釣れる魚。

太刀魚 多量
(このようにいい日にあたれば、多量に釣れる)

 

 

タチウオの漢字

4インチワームだだ巻きで釣った太刀魚

 

タチウオの漢字として使われているのは

 

「太刀魚」

 

魚へんに刀「魛」

 

魚へんに比「鮆」

 

OWNER 太刀魚 水平4点仕掛け 表
(市販の仕掛けにもほとんど太刀魚とされる)

日本で一般的に使われるのは「太刀魚」の方だろう。
釣り、鮮魚コーナーなどの名前でも太刀魚
が一般的に使われている。

 

 

タチウオの漢字 由来

太刀魚の写真

 

「魛」の漢字に関しては、やや昔に使われている
ことが多かったようだ。

 

室町時代などでは、『壒嚢鈔』(1446年)にすでに魛の
漢字が記されている。

 

太刀魚(タチウオ)
(歯は写真のようにギザギサ)

鮆」に関してはかなたのように歯がぎざぎざ
ということ魚編に比として付けられたようだ。

こちらに関してあまり資料は見あたらなかった。

 

《解字》
会意兼形声。「魚+(音符)此(シ)(ぎざぎざ)」。

出典 – 学研日本語大辞典 鮆

 

変わって日本刀にみたててつけられた資料が多い。

実物はひらひらとした動きに合わせ、銀色の光沢あり

 

よく釣れば見慣れて当たり前になるが、初めて生きたものを
釣ってみると、太刀魚の体の輝きはなかなかの物。
これは体全体がグアニン質の層に覆われているので銀色に輝く

 

釣った太刀魚1
(太刀と言ってもふさわしい輝きをしている)

 

『本朝食鑑』(1697年)

実物の銀色の光は日本刀に
似ているということで「太刀魚」とつけられたとされている。

 

『俳詣歳時記栞草』(1851年)では

「状狭くして長し、薄くして削れる木片のごとし。また、長く薄くして尖れる刀の形の如し」

とされ、こちらも刀の形として記されている。

 

新田義貞が引き潮を祈願して、稲村ヶ崎の海に投じた
川柳でも太刀の生まれ変わりという風に記される。

 

「太刀の魚 新田この方 出来るなり
稲村が 崎で取れるは 太刀の魚」

仕掛けで釣れた太刀魚
(暗闇であれば確かに、ゆらっと浮かび上がる様子は)

 

このように、刀に見立てて記された資料が多いことも
あり「太刀魚」「魛」などに関しては
刀が由来
になったということが言えそうだ。