魚へん 人

人魚の絵

漢字は魚へん人と書いて
にんぎょ

 

漢字一字のものもあるが現代はあまり使われ
ない。

文字が小さいと、魚へんに入りの「魞」(えり)と
紛らわしい。

「えり」は魚をとらえるための罠のような
仕掛けの事。
日本では主に琵琶湖でよく使われていた。

 

人魚 の特徴

人魚の絵 ファンタジー

人魚は、おとぎばなしなどによく登場する
架空の存在。

 

世界でも数の多くの人魚の伝説がある。

 

西洋であれば、美と誘惑のようなイメージが多い
豊饒と愛の女神(特にウェヌス)人魚の原形となったのが
由来とされている。

 

変わって東洋では、「四足をもち嬰児のような声を出す」
いうのが人魚のイメージ
『釈日本紀』では顔が人間に似た魚の意味になり
エイやサメの類を指した。

 

現在では人魚の正体はジュゴンかマナティーと
いわれている。
『本草綱目』などでも人魚の正体は
ジュゴン
とされている。

 

日本に伝わったものは元をたどれば人魚という存在は
「鮫人」でサメから来たと考えられる。

姿見た目からしても、ジュゴンかマナティーよりも
サメのほうが、美人な感じがするのでよろしいかと。

 

暗い人魚の絵

おとぎ話ででてくる人魚は、どちらかというと
害が少ないものばかりが目につく。
中国のものを見てみれば、誘惑して堕落させ破滅する
など現実味もあり。

 

人魚の漢字 魚偏に人と書く由来

海辺の人魚像

 

中国では昔、サメに真珠があるとよく
考えられていた。

 

ここから話が発展して、真珠の涙を流す鮫人の
伝説が作られる

鮫人は泉客とも言われていた。

 

鮫人は南海に住み、機織りをしながら涙を流し
その涙が真珠になると伝えられている。
機織りし作っているのが「鮫綃」という衣類で
それが水に入っても濡れないという。

和漢朗詠(1018頃)上「凝っては鳳女の顔に粉を施せるがごとし、滴っては鮫人の眼の珠に泣くに似たり」

 

鮫人という架空の存在は、詩人が色々なイメージを
しやすく話を作りやすかった
のだろう、昔の
漢詩にはよく愛用されて残っている。

 

人魚像 後ろ姿

「送張子尉南海」の一節

楼臺重蜃氣 楼台に蜃気重なり
邑里雜鮫人 邑里に鮫人を雑(まじ)う

『鮫人』中野美代子 氏による訳は

「さて南海の地はエキゾチックなところで、楼台がそびえているかと見れば、蜃気楼が幾重にも積みかさなっているのだったり、町の中に鮫人という怪しい半人半魚の動物が雑居しているのに出くわしたりすることもあろう。」

 

人魚の漢字、魚偏に人もこれら「鮫人」という
存在が由来
となっている。