魚へん 甫 鯆

漢字は魚へん甫と書いて「鯆」イルカ
海豚と書かれることも多い。

 

魚へん甫 イルカの特徴

イルカの顔
(不思議な存在のイルカ)

 

イルカは鯨に似た哺乳動物。イルカ、体長4メートル
以上のものがクジラと呼ばれ
それ以下がイルカ
に分類される。

 

哺乳類の一種になるが、魚へんが
あてられているものの一つ。

水辺の生物には魚かどうかわからない
ものにでも魚へんや虫へんがつけられているので
よくあること。

 

餌をもらうイルカ

水族館でショーをやっているのはマイルカやハンドウイルカ
のように思う方もいるかもしれない。
イルカの仲間であるシャチのこともある。

ちなみにシャチは魚へんに虎と書く。

 

魯という漢字は魚が間抜けで愚かという
ことからついた漢字、昔は実入りのない魚などは
軽視されていたことも多い。
哺乳類のイルカは頭は賢い分類で、脳の体積が体重比では
ともに1.2%に近く(人間は2%)で
ばイヌとチンパンジーの中間程度ともいわれる。

 

古代ローマの世界では、イルカは水(四大元素の一つ)を象徴と
扱われ神々(アポロン,ポセイドン,ディオニュソスなど)の忠実な
供とされていた。
また、もっとも強く速いとされたイルカは
魂を冥界に運ぶ使者ともされていた。

 

魚へん甫 イルカ 語源の由来

イルカの群れ

 

江の島水族館の記事によると
イルカの語源は

 

1,イルカの「イル」は「イヲ(魚という意味)」で、「カ」は食用獣を意味。

2,よく入り江に入って来ることから、「イルエ(入江)」が転じたとのこと。

 

まずは「イルカ」です。
これについてはかなり曖昧で、さらに諸説ありますが、イルカの「イル」は「イヲ(魚という意味)」で、「カ」は食用獣を意味し、「イヲカ(魚のような食用獣)」から転じたという説が有力なようです。
他にも、よく入り江に入って来ることから、「イルエ(入江)」が転じたという説など、その他複数あるようです。

出典 – https://www.enosui.com/diaryentry.php?eid=02306

 

まず1の説、縄文時代などではよくイルカも食べられていたようで
その時代の貝塚からはクジラやイルカの肉が多量に出土している。

 

宣教師ルイス・フロイスの『日欧文化比較』によれば日本人は
野犬や鶴・大猿・猫なども食べられたなどとも記載されている。

「ヨーロッパ人は牝鶏や鶉・パイ・プラモンジュなどを好む。
日本人は野犬や鶴・大猿・猫・生の海藻などをよろこぶ」

ニホンザルの画像
(ニホンザルの画像)

日本では、仏教の伝来により影響から肉食もたびたび禁じられることもあった。
禁止はされていない時代でも、獣肉食に関して嫌悪感などが
あった
、そのためにタンパク質の多く取れるクジラ(イルカ)などが
多量に食べられていた。
家畜を食べることは嫌悪されていたが、獣猟を食べるのは
それほどでもなかったとされている。

 

浅瀬に来るイルカ

2の説は現代でもよく見られる光景、日本では秋頃に湾内(昔の場合は入り江)
イワシの大群が押し寄せてくると、そこにイルカが入って
くることも多い
、実際に何度もみたことがある。

夜間にイルカの背ビレだけがが水面で
ゆっくりと動いている様子はなかなか見れないので印象深い。

 

 

鯆の漢字 魚偏に甫と書く由来

イルカと少女

 

鯆の漢字はイルカが子を「はぐくむ」ということから由来
がきているという。
『魚へん漢字講座』

 

甫という漢字の会意は
「屮(芽ばえ)+田」で、苗を育てる畑、つまり苗代(ナワシロ)のこと。

苗を育てるイメージが一致しているので
つけられたという事なのだろう。

イルカの顔2

 

あまり詳しい由来などは見つからないが

鯆の漢字は特にスナメリ(砂滑)という小型のイルカ
を表している漢字らしい。
長江にも多くのスナメリが分布しているので
漢字の由来としてはありそうな説。

 

スナメリは、イルカ類のうち最も小さく体長約1.5メートル程。
額がまるく、イルカにある先端くちばしを持たない。

子を育てる特徴も11ヵ月の妊娠の後
体長70~80cmまで育った、1子だけを生む。
母親に伴われて湾外に出る。

 

イルカの水中画像

甫という漢字は以下のような意をもつ

《意味》
{名詞}苗を育てる平らな畑。《同義語》⇒圃(ホ)。
{名詞}男性の長老。転じて、年長の男を呼ぶとき、その名につけることば。《同義語》⇒父(ホ)。「尼甫(ジホ)(孔子のこと)」「尊甫(ソンポ)(=尊父。あなたのお父さん)」
{名詞}人の字(アザナ)を尋ねるとき、「台甫(タイフ)(お名前は)」という。
{名詞・副詞}はじめ。はじめて。おこりはじめ。やっと。《類義語》⇒方(ハジメテ)。「甫有端倪=甫めて端倪有り」
{形容詞}広く平らなさま。大きいさま。▽博に当てた用法。「甫甫(フフ)」

 

スナメリというイルカの特徴に合いそうな
イメージといえば、苗を育てる平らな畑ぐらい。
スナメリは他のイルカ類とは姿がやや違うので
中国由来で何かもう少し理由がありそうな感じもする。