魚へん 鰥 男やもめの漢字

魚へん 鰥 男やもめの漢字

鰥と書いて「やもお」

現代であれば、「男やもめ」などの言葉に使われる
ことが多い。

音読みはカン。

魚であればヤマメを指している。
サクラマス・ヤマメは同じ魚で、
降海型はサクラマス、河川残留型(陸封型)をヤマメ
と呼ぶ。

 

鰥 やもめ

 

「男やもめ」、「やもお」は
妻を失って独りでいる男。

やもめとは、独身男性ばかりを揶揄する時
使われることが多い

 

現代でもよく多用される熟語で知っている方も多いと思う
「男鰥に蛆が湧く」という言葉があり。
独身男性は、身の回りを世話する人がなく、自然に
不潔になるという意味。

男ばかりではなく女性にも使われ、やもめ暮らしとは
「夫または妻のいない状態で生活すること」
、を指す
女性の場合漢字は異なり、女寡(オンナヤモメ)となる。

 

 

鰥の漢字 魚偏を書く由来

 

鰥の漢字の意味には

やもお(やもを)。年をとって妻のない男

まるく太った大魚の名

などがある。

 

魚へんの右側の字は「目+なみだ」というイメージ

年老いて妻のない男が涙を流すさま。
魚のようにまるい目をあけて涙が落ちるという
イメージでついたらしい。

 

鰥(やもお)の漢字が男に使われるのは
北海道や東北などの地域で雌が海に下ると、雄のヤマメだけが山に
残り独身生活を送る
、ここから「鰥暮らし」などという言葉が
生まれたという説があり。

 


川辺の女性と鶏

古語では、既婚で夫または妻をなくした人につかう言葉
どちらかといえば嫁に逃げられたような
夫を表すようなものだろうか。
哀愁ただようような魚へんの漢字の一つ。

 

魚のヤマメの方はというとうって変わって一般的に
山女と書き、女性にまつわる話のほうが多い。
一部の地域の雌が海に下るのに関係している
からかと思われる。

 

『本朝食鑑』からすでに記載されているので
江戸時代あたりにはすでに山女とされている。

ヤマメは警戒心の強い魚で釣るのは難しい
されている。
釣るのが難しく、なお姿も美しいということで
美女にまつわる伝説もあり。

川辺の女性 後ろ姿

『続・魚偏に遊ぶ』より

ある淵で、山男が泳いでいた2尾のヤマメのうち1尾を
掴まえて食べてしまった。

その後、男はどこからか現れたともしれぬ美しい娘と恋に
落ちるが、ある日、男の姿みえないので友達が
探しに行ゆくと、男は例の淵へ首を突っ込んで
水をのみながら、ずるずると淵に沈んでいった。

同じ日、美しい娘の姿もかき消え、櫛だけが
残されていた……。

などのたぐいの怪綺談があるようだ。
なかなか趣のある話。