沖縄 サメの種類 過去の被害例

沖縄に生息しているサメの種類とその事故に
関しての情報を記載したページです。

沖縄海域にはオオメジロザメ、イタチザメ、ホホジロザメなどの
凶暴なサメが生息している。
過去のサメの被害例を見てみても
沖縄県宮古島沖合いの特定の時期にサメに襲われていることが多いようだ。

ビーチ目的の方はかなりサメのことが気になるかもしれないが
過去にさかのぼってそれほど多発しているという訳ではない。

 

 

 

ネムリブカの事故

 

 

 

自然化にいるものは、和名のように昼間ほとんど
サンゴ礁の岩の下などの海底で寝ていることがある。
昼間はじっと休息していて、夜間になると活発に行動する。
おとなしいサメで人間に危害を加えることはない。

 

 

2005年10月22日 沖縄県宮古島沖合い

モリ突きをしていた男性が左肩を3針縫うケガをした。体長1,5mのネムリブカに咬まれた。

出典 – https://chikyu-to-umi.com/kaito/same.htm

 

 

イタチザメの事故

 

イタチザメの画像 出典 – https://ja.wikipedia.org

大きい個体になると8m近くになるものもいる。
日本では本州中部から沖縄にかけて分布する。
歯はウミガメの硬い甲羅をもかみ砕くほどすぐれている。
中型の個体までは背びれから後ろにかけて、横縞のある模様が
しっかりと出ている。

 

 

2000年7月16日 沖縄県宮古島砂山ビーチ

ボードにも鋭い歯跡が残っていた。体長2mのイタチザメによる被害と断定されている。

出典 – https://chikyu-to-umi.com/kaito/same.htm

 

2000年7月16日午後5時ごろ、平良市荷川取の砂山ビーチの沖合約30メートルでサーフィンをしていた平良市東仲宗根添1166ノ689、無職三浦貴之さん(21)が海中に引き込まれるのを一緒にサーフィンをしていた知人の男性(30)が目撃した。男性は周りでサーフィンをしていた知人らに助けを求め、三浦さんを引き揚げ、119番通報した。<中略>三浦さんの両足に残った歯形と、一緒にサーフィンをしていた知人が三浦さんの側でサメのせびれを目撃しており、宮古署ではサメに襲われたと見ている。

出典 – https://ryukyushimpo.jp/news/prentry-112885.html

 

宮古島市平良の砂山ビーチでは近年でもサメの目撃情報がある。

 

2016年10月28日 宮古のビーチ、サメ目撃情報

【宮古島】宮古島市平良の砂山ビーチで25日午後3時ごろ、サメの目撃情報があった。宮古島海上保安部によると、シュノーケリング中の遊泳者が岸から5メートルほど離れた地点で体長2〜3メートルのサメを目撃した。遊泳者にけがはない。宮古島市は26日、砂山ビーチに注意を呼び掛ける看板を設置した。25日以降はサメの目撃情報はない。

砂山ビーチでは2000年9月、サーフィンをしていた男性がイタチザメに襲われ<中略>海難事故が起きている。

出典 – https://ryukyushimpo.jp/news/entry-384402.html

 

 

オオメジロザメの事故

オオメジロザメの画像 出典 – https://ja.wikipedia.org

 

 

 

全長は4mにまでもなる大型のサメ。

淡水域の浅い場所にも入り込むので
人間と接触する可能性がかなり高く、被害が多い。

日本では沖縄周辺や西表島の川でも確認されている。

 

 

 

1996年7月23日 沖縄県宮古島

サンゴの生育調査をしていた男性(52才)がサメに襲われ、<中略>調査にあたった担当者はオオメジロザメではないかと言っている。

出典 – https://chikyu-to-umi.com/kaito/same.htm

 

 

調査された詳しいサメの種類は以下に

 

一九九六年七月二四日午前九時三五分ごろに宮古島市の
パイナガマビーチ沖合一キロメートルでサメによる咬傷事故が
が発生した。

(中略)

残された歯の破片からいくつかの点が考えられた。
縁辺部に鋸歯をもつこと、大型種でこの海域で人を襲う可能性が高い
ことから、オオメジロザメ、イタチザメ、ホオジロザメのいずれかの
個体と思われる。
残っていた歯の破片は、イタチザメの鋸歯とは明らかに形態が
異なっているように思えた。
私は鋸歯のちいさなひとつずつを顕微鏡下で計測した。
計測値は私が以前測定したホホジロザメのものとはちがいがあった。
被害者の体につけられた歯一本一本の間隔も、どうもホホジロザメの
ものと違いがあるように思えた。
しかし、これからはサメの大きさによってちがいが現れるものなので、詳細に
検討する必要があった。
その後、沖縄記念公園の内田詮三館長、戸田実氏が、被害者の手首からでたこの歯
の破片を同館に保存してあるオオメジロザメの歯と直接比較したところ、両者の
鋸歯は非常によく似ている。また、歯一本一本の間隔もオオメジロザメのおのに
よく一致した。したがって、被害を与えたサメはオオメジロザメの可能性が
高いことになった。

 

出典 – サメ 軟骨魚類の不思議な生態 P163-P164

 

 

1997年7月12日 沖縄県宮古島沖

 

一九九七年七月一二日にパイナガマビーチ沖合一キロメートルの地点でサメによる
被害が発生した。

発生した日は一九九六年の被害とわずかに十二日しかちがいがなく、さらに旧暦では
一日のちがいであった。被害が発生した場所は、一九九六年の発生現場から約四〇〇メートル
離れた場所であった。
被害者は一人で小型船FRPサバニ(〇. 六八トン、全長六・一メートル、幅一・九メートル)に
乗って素潜りによるタコ漁にでていたときに被害にあった。

(中略)

 

傷の形状を確認したがほぼサメによる噛み傷であることはまちがいなかった。
サメの歯の破片もでてきたが、種の徳的ができる状況のものではなかったようである。
現在、この調査を行っている沖縄国営記念公園水族館の内田館長と戸田氏が調査を続行している。
現時点では、同海域に生息しているサメ類のなかでもっとも可能性が高い種類としては、前年
に被害を与えたと考えられるオオメジロザメか、あるいはイタチザメである。

出典 – サメ 軟骨魚類の不思議な生態 P165-P166

 

 

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