カサゴ毒 針を指に突き刺して検証

新しく釣れた魚が毒があるか、食べれるかどうか
などは気になる要素の一つかと思います。

 

根魚でわりといろいろな場所で釣れることもよくある
普通のカサゴに毒、またはカサゴの別名ガシラに毒性は
あるのか?

 

 

よく釣れる普通の カサゴ
(写真のカサゴよくどこの海でも普通に釣れる)

 

そして普通のカサゴ以外の他の種類毒があるもの
などを調べて掲載してみました。

 

 

カサゴ 毒をもつ種類

 

カサゴには強力な毒をもつ種類がいろいろいます。
しかし、よく生息している地域などでないと
釣れることはあまりないかと思います。

 

主に鰭のトゲに毒をもつ種類のカサゴの毒は
アイゴやゴンズイと同じ毒ペプチドというタンパク質の一種とヒスタミン類。
非常に痛い。

 

東京や大阪などの都市部など(特に陸からの釣りでは)
簡単に釣れる事はあまり無いと思いますが
自分が釣ったものとの違いの毒性を確認しておきたい方も多いかと思いますので
写真などを載せておきました。

 

主にこれらのカサゴの種類は背ビレの棘に毒腺があって
毒性が強いものが多い
ので、もし釣れたのを確認したら
取扱いに注意が必要です。

ミノカサゴ

ミノカサゴの写真画像

カサゴの中でも綺麗なほうで観賞用としてよく飼育されることもある種類。
ヒレに毒をもちこちらも刺さると激痛が伴う。

 

ちなみに割と生命力があり飼育しやすい種類の魚です。

ミノカサゴは水族館などでみかけた方も多いので知っている人も多いはず。
見た目からして毒をもっていそうなので大丈夫かと思いますが。

 

ハナミノカサゴ

  1. ハナミノカサゴ
  2. 25cm
  3. 相模湾以南

 

目のそばに角のような細長いものがつく
大型の固体ではついていないものや
片方だけ付いている固体もいる。

成魚は岩礁域やサンゴ礁域に生息して、穴なのど
身を隠せる場所に潜んでいることが多い。

餌を捕食する際に、体色を変えて獲物を待ち伏せする
事もある。

鰭にはミノカサゴと同じ毒を持つ。

琉球諸島ではミノカサゴよりハナミノカサゴの
がもっとも良く見られる。

ハチ

ハチの画像 出典 : https://ja.wikipedia.org/

一見して毒がありそうな感じの魚で、実際に背ビレには毒があると
いわれていて刺されると痛みます。

 

棘の鰭膜には大きな眼状斑があり見分けやすい魚です。

他の特徴は、下顎に白色のひげ、胸鰭が非常に長いなど。
体長12cm程で小さいカサゴの種類です。

 

ハオコゼ

ハオコゼの画像 出典 : https://ja.wikipedia.org/

和名のように葉のような形と色をしたオコゼ、背ビレの棘に毒腺があって
刺さると激痛が起こる。

 

亡くなるほどの毒ではなく、数時間で痛みは収まることが多い。
割と小さい魚だが毒をもっているのでやや注意が必要。

 

オニカサゴ

オニカサゴの画像

By: Joi Ito

かなり毒性が強いカサゴ、南日本、朝鮮半島南部、ハワイ、インド洋に分布する。
水深のやや深い場所にいることが多いカサゴ。船での釣りで釣れることが多いです。

 

刺されると激痛をともない、痛みが数時間続く。
毒性が強く呼吸困難にもなる恐れもあるために、かなり取り扱いには注意する必要あり。
危険性をともなうカサゴ。

 

オニオコゼ

浅い場所の砂地に生息していることが多い。

背ビレの棘に毒腺があり、こちらも刺されると激痛をともない痛みが数時間続く。
危険性をともなうカサゴの一種。

 

 

ウルマカサゴ

  1. ウルマカサゴ
  2. 25cm
  3. 琉球諸島以南

 

うるまとは沖縄の方言でサンゴを表す。
ウルマカサゴは沖縄のサンゴ礁海域に生息するのが
名前の由来。
主にサンゴに擬態して生息する。

 

セムシカサゴ

  1. セムシカサゴ
  2. 20cm
  3. 琉球諸島以南

岩に擬態していてよく観察しないと岩と見分けづらい。
ほとんど動かずに海底にいる。
体は褐色で白い粉をまぶしたような姿。
胸鰭を広げて敵から逃げる。

 

キリンミノ

カサゴの種類 キリンミノ

By: prilfish

  1. キリンミノ
  2. 20cm
  3. 本州中部以南

カサゴにやや似ていて、体全体やや赤みが強い。
サンゴ礁域や転石帯に生息する。

 

 

 

 

 

 

普通のカサゴには毒がある?

 

おそらくカサゴの毒 などと調べた人などは
一般的によく堤防などから釣れるカサゴ(笠子)に毒があるか
どうかが気になった方も多いかと思います。

 

カサゴ 赤っぽいの
(カサゴ 赤色)
カサゴ 黄土色っぽいの
(カサゴ 黄土色っぽい色)
上の写真に写っている魚が普通のカサゴです、色がやや異なりますが
生息環境で色が変わります。
以下に書くのはすべて写真の普通のカサゴの事です。

 

カサゴは根魚で見た感じごてごてとした岩場があるような
釣り場に生息していそうですが

割と都市部などの湾港部、足場のいいような釣り場で
サビキなどでも釣れる
ので、釣り初心者の方でもよく釣れることが
ある魚です。

 

カサゴの種類 カサゴの画像
(昼でも目の前に餌を落とし込めば簡単に釣れる)

堤防の足元に餌を落とし込むと
釣れる魚、根魚といわれる魚のなかではかなり釣れやすい。

底にジグサビキを落とし込み釣ったカサゴ
カサゴは写真のようにかなり口が大きいので小さいサイズのものでも
簡単にワームや餌などに食いついてくるので、他の魚よりも比較的簡単に
釣ることができる。
テトラの間に餌を落とす「穴釣り」という釣り方でも、よく釣れるのがカサゴ。

 

テトラの所で穴釣りすれば、都市部でも簡単に数十匹ぐらいは
釣れる魚で、それほど身近な所によく生息しています。
サビキに飽きたりしたら穴釣りなどしてみても
いろいろな魚が釣れるので面白いです。

 

さて本題のカサゴに毒があるかという事ですが

 

普通のカサゴいろいろな本や辞典などの正式な資料をみてみましたが
『毒がある』などというような内容の資料を見たことはありません。

 

世界大百科事典第二版 カサゴ(笠子)

カサゴ目フサカサゴ科に属する海産魚の総称、またはそのうちの1種を指す。フサカサゴ科Scorpaenidae は別名カサゴ科ともいい,日本産としてはカサゴ,メバル(イラスト),ハチ,ユメカサゴ,ヒオドシ,ミノカサゴ,フサカサゴ(イラスト),アコウダイ(イラスト),バラメヌケ,シロカサゴなど72種に及ぶ種類を含む。英名は体型や体色からrock fish,scorpion fish といわれるが,後者は頭部のとげや突起に触れると痛いこと,および仲間にハチやミノカサゴのような毒魚がいることからも名付けられたものであろう。

世界大百科事典第二版にカサゴの毒に関する資料がありましたが
ハチやミノカサゴはしっかりと毒魚とされていますが、カサゴに関しては
毒魚扱いされていません

普通のカサゴに少しでも毒があるかということはわかりません。
正式な資料に特別取り立たされていないということは
人体に『被害が出るような毒は無い』とも判断できそうです。

 

 

カサゴに毒があるのか実際に手に刺してみる

マーズで釣ったカサゴ
(このカサゴを実験台に)

正直毒があるかどうかも判りませんので
実際に二十数センチぐらいのカサゴの
ヒレを自分の指に突き刺して実験
してみました。

 

カサゴの胸鰭などトゲ感あり

まずは胸ヒレから、見た目結構トゲトゲしています。

 

 

カサゴの胸ヒレを指で触る

まった手に刺さりません、普通の柔らかい魚のヒレの
ようにひらひらとしています。

けっこうトゲトゲ感があったので意外でした。
上の写真の尾びれ等のヒレも似たようなものでした。

 

 

で問題のよく他の種類では毒がある背ビレの部分です

 

カサゴの背ビレ 開かない
なかなか開きません。
で強引に手をあててこじ開けてみます。

 

 

背ビレはけっこうトゲのようになっていそうですが

 

カサゴの背ビレで手を突き刺す

強引に指をおしこんでも、ぜんぜん突き刺さりません。
というかそもそもこの背ビレの部分がトゲのようになってないですね。

 

棒のようになっていて、先端がとがっていないので
突き刺さるということもなさそうです。

 

 

背ビレがトゲのようになっていないので、釣ったあとの
取り扱いに関しては問題はなさそうです。

 

そして持ち帰った後に食べれるかということですが
普通のカサゴがあまり毒魚扱いされていなく
カサゴ 姿揚げ 料理のレシピまであります。

 
姿揚げなどにしてヒレまで完全に食している方もいるようです。
たたカサゴ系の毒はペプチドというタンパク質で
熱を加えると毒性が収まるということで問題がないのかもしれません。

 

カサゴに毒があるも、毒がないなどに関して
正式な資料なども掲載されていることもほとんどないので
普通のカサゴに微弱な毒があるかどうかという事は確実な根拠もありません。

ふつうのカサゴの場合釣った後でもそれほど神経質に
なる必要もないでしょう。
捌いて普通に食べれるということは間違いないです。

 

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