タコ 釣れる 時期・時間帯
初心者の方でも堤防から釣ることが出来るタコ
そんなタコ釣りの釣れる時間帯に関して。
簡単な時はよく釣れるタコですが詳しく見ていくと
それなりに興味深いです。
タコにも外敵は居る
タコがよく釣れる時間は、
タコが『ベイト(餌)を捕食しやすい時間帯』です。
単にタコが自ら魚、エビ、カニなどの餌を捕えやすい
時間帯だけかというとそうではなく、タコ自身も
狙われることもあり。
ショアからの外敵は主にシーバス(スズキ)でタコ
がよく捕食されていて、シーバスの腹の中から
出てくることも多いようです。
しっかりとシーバスなどの教本などにもベイトに
タコがあると記載されています。
タコは魚などのベイトと比べると骨もほとんどなく
タンパク質の塊で、栄養源となりそうですから割と
シーバスが好んで食べそうな感じです。
恐らくストラクチャーなどが少ない場所でさえ見つければ
魚を捕えるのと比べると労力を使わなさそうな感じはしますし。
単純に考えてみれば、ただタコが自ら餌をとるだけで
あれば夜が簡単に捕食できるということに
違いない、数が多いアジなどのベイトとなる魚も
日中行動性のものも多く、夜であるほうがタコも簡単に
捕食できるはず。
しかし自身の身を守りつつも捕食行動を行わなければいけない
為にタコが釣れる時間帯というのはなかなか難しくなる訳です。
実際に釣っていて思いますが、同じタコの種類であっても
サイズによって行動がやや異なる傾向になるのかと思います。
タコの寿命は短く、長くても2~3年程でや早いものは1年で
ぐらいで終わります。
その為成長がかなり早く、1年を通してもかなり釣れるサイズが
異なります。
タコは夜行性?
タコは夜行性と書かれることもよくあります。
おそらく見た目や雰囲気からそう思わる方も多いのでは
ないでしょうか。
眼などもじっくりと観察してみるとわかりますが、夜などの猫の目に
似ているような感じです。(目はまったく異なる性質を持ちます)
雰囲気的に夜行性にも見えます。
しかし、タコが夜行性というのはどこから出てきたのかは
わかりませんが夜行性の動物などと分類するとタコは夜行性には
該当するかどうかは怪しいです。
夜行性とは、夜間に活動し昼間は休む(寝る)という性質のことである。
出典 – Wikipedia 夜行性
タコは昼間の日中でも活発に活動していることも多いです。
昼間にもかなり釣れますし、昼間に活動しているような
動画は検索してみればいくらでも見当たります。
タコ釣りでのターゲットとなる、イイダコ、マダコ、ミズダコ
すべて同じように昼間にも活動します。
タコは昼もよく行動する訳なのでタコは夜行性と理由だけで
夜が釣れる時間帯と定義はできませんが
夜にもタコが釣れるということは確かですので、日中と夜間
どちらが釣れるか、という点でタコが釣れる時間帯と
いうことにアプローチしていきます。
タコ釣り 基本的に釣れる時間帯
上にも書きましたがタコが基本的に釣れやすい時間帯は
タコがベイトを捕えやすい時間帯となります。
タコは見た目はノロそうに見えますが、捕食する瞬間などの
動きはかなり俊敏で
下手をすれば魚なんかよりも瞬発性は高い。
ここに参考動画を載せておきます。
泳ぐスピードはそこそこですが、そこまで持久力がなく
魚をひたすら追っていくというよりもある程度の距離まで
迫った魚を瞬間的捕えるといったのが一般的な捕食行動。
で、どのような時間帯がタコにとって餌を捕えやすい時間帯に
該当するのかといいますと主に潮の流れが速い時で
一般的に満潮からの下げ3割が一番潮の流れが速くなります。
出典 – 日本の潮見表
(上の画像は大潮の日のタイドグラフ の赤い矢印の辺りの時間帯)
例えを上げてみると、大潮の日の夜の満潮からの下げ3割は9時前後であることが多く
スタートしてから1時間~2時間ぐらいの間が釣れやすいということが多いです。
夕まずめ(日の入り付近)もベイトが活発に動くからかその時間帯も
釣れやすいことも多い。
潮の流れが速くなるというのはフィッシュイーターから
してみれば、餌をとらえやすくなる条件がいろいろと
揃っていることで、行動が活発になります。
一例として
- 波がありベイトが視覚的に外敵を補足しずらい
- 音がかき消され、気配がベイトから悟られづらい
- 波がありベイトが体勢を崩しやすい、群れから外れやすい
- 他のフィッシュイーターもベイトを追うので捕食しやすい
(タコの場合、他のフィッシュイーターがベイトを追うので
近くまで不用意にベイトが接近しやすいとも考えられそうです)
基本的には大潮の日が潮の流れが速くなりますが、他の日でも
風などの影響によりかなり潮の流れが速くなる事も
あるのですべてが大潮の日ということでもないです。
逆に湾内であれば大潮の日であってもベタ凪になる
釣り場などもあります。
夜 タコ 釣り
夜のタコ釣り
潮の流れなどの条件を考慮しない場合
本来であれば、フィッシュイーターでもあるタコも
夜のほうがベイトを捕食しやすいはずです
しかし、釣っていると時期によっては夜は
朝に比べるとかなり釣れないという事も多いです。
極端な例を上げてみると、夕まずめは爆釣れであっても
日が完全に落ちた瞬間からまったく
釣れないようになる、なんて事も実際のタコ釣りでは
多くあります、これはシーズンインなどに多いですね。
おそらく外敵が居るため安易に夜には動けないということが
原因ではないでしょうか。
特に小さいサイズのタコであれば、ストラクチャーなどの
隠れる場所などから離れての大胆な捕食行動というのは
外敵に襲われる危険性が高い為にあまり行わないのでは
ないかと考えられます。
大きいサイズのタコであっても襲われる危険は常に
つきまわりそうですが、墨や瞬発的な移動で難を
逃れそうかと、まあ実際の所はどうなのか見当がつきませんが。
やや秋に近づくにつれてタコのサイズアップしてきてサイズの成長した
個体だけしかショアに残らなくなってきた場合は、夜のほうが釣れやすいと
いうことも多いです。
タコも大型に成長すると、夜に大胆に移動してベイトをとらえるような
ことが多くなってくるのかと思います。
ただ、潮の流れが遅いようなときは夜でもほとんどストラクチャーに身を潜めて
獲物を狙っているような感じはします。
なぜかといいますと実際の釣りをしている場合に、触手の先端でつかまれた
ような当たりが多いからです。
朝(日中)のタコ釣り
朝まずめなどの日が出てきてからの時間帯ですが
夜と比較するとタコは釣れやすい事が多いです。
特にまだ小さいタコが多いような時は朝がたなど日中のほうが
釣れやすいことが多いです。
タコも餌となる魚を効率よく捕食する為に水温が高い
5月から8月などのシーズンインした時期は
朝マズメの方が捕食行動を良く行うので
釣れやすいと考えられます。
それと朝まずめであれば、明るいのでタコも夜とは逆に
外敵を補足しやすいでしょう、シーバスも完全に明るくなると
やや活発さが落ちる傾向にありますし。
アジなども活発に捕食行動をするために動くのでよくタコの近くまで移動
してくるのでタコが頻繁に狙っているのかもしれません。
まとめると、タコが釣れやすい時間帯は
小さいサイズのタコが多い場合 初夏など
『大潮 満潮からの下げ3割の朝』
成長したタコがのみが多い場合 秋ごろ
夕まずめ、日の入り(常用薄明)あたりの時間帯。
(写真のような日の入りではまだ早く、日の入り(常用薄明)がいいです)
次に『大潮 満潮からの下げ3割の夜』
出典 – 日本の潮見表
(大潮の日のタイドグラフ の赤い矢印の辺りの時間帯がタコが釣れやすい)
補足すれば大潮の初日で初日が一番餌を捕食していない
個体が多い為かいつも、初日のほうが
釣れやすいというのを実感します。
タコ 釣れる時期
タコが釣りやすい時期は5月から8月の気温が上がってくる
時期です。
ハイシーズンの序盤は小さいサイズを数釣りで
終盤になるとそこそこ大きいサイズが釣れます。
本格的な大物狙いとなると冬となります。
タコ釣りのハイシーズンの時期、5月から8月は
以下のようになります。
タコ釣り 釣れる時期 5月
タコのサイズは小さい個体がほとんど。
たまに少しだけ大きいのが混ざっているといった感じです。
年によっては5月はシーズンインしない時期の事もあります。
何度かよくタコが釣れる場所に足を運んでも釣れない
こともあります。
この時期に釣れ出すと、まだ誰もタコ釣りをやっていないからか
鬼のように釣れる事もしばしば。
シーズンインすると防波堤からでも一日十杯以上とかは当たり前の
日も続くこともあります。
サイズが小さいので、大きいのを一杯釣るのとあまり変わらない
ような感じですが、よく釣れるのでタコ釣りとしては
なかなか面白い時期です。
タックルのパワーなども必要ないし、ラインがあまり太くなくても
簡単にタコを底から引き剥がすことが出来るので初心者の方は
シーズンインした5月、6月あたりがおすすめです。
この時期はタコ餌木なども3号以下のサイズを使うことを
おすすめします。
大きいサイズのものですと掛かりづらいです。
釣れる、タコやんで言えば2,5号がおすすめです。
タコ釣り 釣れる時期 6月
6月も5月と同じようにタコのサイズは小さい個体が
ほとんどです。
5月と似たような感じですが、5月からシーズンインしていると
他の魚などもよく釣れ出してきて
6月にはかなり釣りの人が多くなってくる感じです。
その為時間帯や、釣り人の数によっては移動して
タコを探ることができずに自分がやりたい釣り方が
出来ないような事がしばしばあります。
小雨が降るような時期は、普通の人は嫌がるので
なかなかおすすめできる日です。
タコは雨を嫌がると言われていますが、一時的な小雨程度であれば
釣果にはそれほど影響はないと思います。
タコ釣り 釣れる時期 7月
比較的サイズが大きくなってきます。
7月にもなると夜釣りなどでは頭が
ソフトボール以上大きいサイズも混ざってきます。
このあたりから強いタックルが求められてくる時期です。
わりと防波堤にいる個体がすくなくなってくるのか、釣り場が
荒れてくるのか、後半になると釣れる数は少なくなってきます。
釣り場によってはなんとかマズメに2,3杯や、かなりの時間粘って1匹など
悪ければボウズの日もあり。
タコのサイズも上がってくるので、下手に引き剥がそうとすると
ラインブレイクするからか初心者の方も少し
脱落ぎみといった感じの時期。
釣れずにボウズも多くなってくる上に
夕方は暑いので、夕マズメ以降人があまり居ないこともよくあり。
タコ釣り 釣れる時期 8月
防波堤から釣れるタコであってもかなりサイズアップしてきます。
釣れる時は頭がソフトボール以上のものが多くなってきます。
ソフトボールの倍ぐらいのサイズも時には釣れます。
かなり強いタックルが必要です、強引に引くと竿が折れるので
ラインを引っ張ることが多いです、PEラインの場合ラインリーダーは
かなり長めに取っておいた方がいいでしょう。
8月の時期に釣れる大きいサイズのタコであれば、一度壁などに張り付かれたら
判りますが、引き剥がすのが困難です。
それを表すかのように、8月にも入ればタコよりもタコ餌木やタコジグのほうが
釣れることも多いこともあり、多くの方が無理やりタコを釣りあげようとして
いることがうかがえます。
普通に引いている時はほとんど底に根がかりがないような釣り場であれば
この時期は根がかりしたと思ったらタコにフッキングしている事が
かなり多いので、その辺りにタコが居ると思ったほうがいいでしょう。
針に掛かった後に底に穴があるような場所に入り込まれると
強いラインと結束でないと引き剥がすのは不可能かと思います。
ごり押しで引っ張っても足を引きちぎるというのがせいぜい。
うまく引き剥がせたら素早く寄せましょう。
確実にラインが切れると思ったら、そのまま5分~10分ぐらい放置すると
タコの方から針を外してくれます。
それ以上待っても無理な場合はたぶん根がかりです。
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