トラフザメ
トラフザメは非常に特徴的なサメで、他のサメとは容易
区別ができる。
分布は紅海、インド洋、西部および中部太平洋
サンゴ礁圏、堡礁の底層域、浅い水域から水深70mを超える
水域で生息。
アンダマン海でよくみられることができ、タイのプーケットで
ダイビングをするとよく見つけることができるサメの一つ
体長 平均2.5~3m 大きい個体は3,5m
姿の特徴は、ヒョウ柄のような模様が体にはいり、丸みを帯びている。
口の付近にひげが生えていて、眼はかなり小さい。
オタマジャクシのような姿で、尾びれが体の半分ほどある。
このように大きい尾びれだと、なんらかの行動に利用しそうな
ものであるが、その役割はまだ解明されていない。
幼魚はかなり成魚との模様が異なる、おもに黒っぽい体色をしていて
頭部以外に白と黒のまだら模様が入る。
幼魚は別のサメとして分類されていた時期もあったようだ。
トラフザメは日中にはおもに海底、海中の断崖の張り出した部分でじっとしていることが多い。
日中と変わって、トラフザメは夜間には活発に行動する。
エサとなる睡眠中の魚、軟体類、棘皮類、甲殻類、などを食する。
性格がおとなしいサメで、人間に対しての危険性はない。
人間が近づいていくと、胸ビレを立ててから逃げていく。
多くのトラフザメが、漁獲によって個体数が減少している。
トラフという言葉を聞くとと、南海トラフという言葉を
思い出す方もいるのではないだろうか。
トラフとは大辞林 第三版を引くとこう書いている
①
海底の細長い谷。急な斜面と平らな底をもち,海溝よりは幅が広く浅い。形状による名称なので,その成因はさまざまである。舟状海盆。
トラフとは海底の崖のような形状による名称、トラフザメは日中にはおもに
海底、海中の断崖の張り出した部分でじっとしていることが多い。
このことが、和名の由来なのかとややこしく考えて思っていたが
どうやら、すこし勘違いしていたようだ。
漢字でかくと明解だがトラフザメは「虎斑鮫」という漢字。
和名は、虎もようの斑が入る鮫というのが由来なようだ。
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