多摩川の外来種
都心に近い多摩川、現在は確認されているだけでも外来種が200種ほど
確認されている。
外来種が多摩川にいつくようになった原因は、飼えなくなった、もしくは
飼育するのが飽きたような人が多摩川に魚を放流したのが原因で
ショップでよく販売されるような熱帯魚が多くみられる。
その捨てられた「熱帯魚」の外来種が多摩川にいつくようになった要因を
いくつかまとめてみた。
まず、はじめに多摩川は都会に近い川なので、接していない人が傍目からみると水は
汚いように思えるかもしれないが、以外にもその水質はかなり良い。
多摩川の下水処理施設が近年になって充実してきたことによることで
四万十川、清流と呼ばれるような川と同じような綺麗な水となったようだ。
このために、多摩川の水は一般的に飼育される淡水の熱帯魚でも問題なく生息できる水質。
寧ろ外来種にとっては、本来の生息地よりも綺麗な水質で、外敵も少なくて
住みやすい環境なのかもしれない。
次に、多摩川に外来種が生息するもう一つの要因は、下水処理水が多く流れ込む
ことで冬場の水温が下がらなくなってきているというもの。
冬場に下水処理場から放出される水の温度は、26度程度で
その近辺の水温はあたたかくなるので冬場の温度にも外来種が耐えられる
ようになっている
。
そして、多摩川で確認されている外来種の一覧をざっとみてみると
比較的低温にも耐えれる魚の種類が多いように思える。
例をあげてみると、よく目立つ古代魚のアリゲーターガーなどはある程度の低温で耐えられる
とされており、あまり温度の下がらないような場所に水槽を設置していれば
ヒーター無しでも越冬できる。(飼育するにはあまり良いことではない)
このためにアリゲーターガーなどは多摩川以外でもよく確認されている。
最近のニュースとされたものなどでは名古屋城の堀でいるアリゲーターガー
など。
名古屋城(名古屋市中区)の外堀で、体長1メートルを超す肉食魚「アリゲーターガー」が
目撃され、撮影された。北米原産の外来種で、在来種を大量に捕食するなど生態系への影響が
懸念される。市の捕獲作戦から逃げ回り、成長を続けている。
城の堀のように、高い水温の水が流れてくることもない場所でも
冬に十分耐えれるようで、日本各地でアリゲーターガーはよく目撃されている。
ここまで多摩川のことををまとめてみると
- 多摩川の水質は、四万十川同じように綺麗。
- 下水処理場から放出される水で冬でも水温が高い場所がある。
- 多摩川でみられる外来種は低温に耐性があるものが多い。
多摩川には上記した1,2,の項目のように、水質、水温ともに飼育される熱帯魚でも
ある程度適応できるような環境要因があり、なおかつ3の低温にも耐性がある種類の
外来種の魚がよく見られるようだ。
多摩川 魚 名前
- グッピー
- ネオンテトラ
- プラティ
- コリドラス
- ディスカス
- プレコ
- エンゼルフィッシュ
- ピラニア
- オスカー
- レッドオスカー
- タイガーオスカー
- アイススポットシクリッド
- テラピア
- エンドリケリー
- チョウザメ
- シルバーアロワナ
- ノーザンバラムンディ
- アリゲーターガー
- スポッテッドガーパイク
- レッドテールキャットフィッシュ
- タイガーショベルノーズキャットフィッシュ
- アメリカナマズ
多摩川に居る小型の魚
グッピー
温泉街付近ではよく野外で生息しているようですが、多摩川でも
みかけられるようです。
グッピーの場合はかなり昔から多摩川にいたよう。
ネオンテトラ
プラティ
コリドラス
ディスカス
プレコ
(セルフィンプレコなど)
エンゼルフィッシュ
ピラニア
血の匂いをかぎ取り獲物に襲いかかるので現地では人間が標的に
されることが多いですが、多摩川では数がそれほど多くないので
あまり危険ではないでしょう。
オスカー
レッドオスカー、タイガーオスカーなどがよく見られるよう。
多摩川に居る大型の魚
アイススポットシクリッド
大型のシクリッドの一種、よく観賞魚として飼育される。
割と低温でも耐えられる熱帯魚。
テラピア
主にナイルティラピアが多い、食すると味は美味で鯛などに似ている
海外の食料事情を解決するために良くよういられた魚。
よく雷魚(タイワンナマズ)なんかも海外では食されるよう。
日本各地でもみられる外来種。
エンドリケリー
出典 – https://commons.wikimedia.org/
古代魚という名前がふさわしい姿のエンドリケリーの種類も
よく多摩川で発見されるよう。
1mを超える種類はそれほどあまり販売されないが、なかには2mを超える
種類もいる。
チョウザメ
キャビアを産む魚、和名にサメとつくがサメの種類ではない。
卵だけでなく身の方も美味。
シルバーアロワナ
熱帯魚を飼育したことがあるひとならほとんど知っているメジャーな肉食魚。
目たれの症状が出ているのが泳いでいたら、まず放流された個体でしょう。
ノーザンバラムンディ
出典 – https://commons.wikimedia.org/
こちらはオーストラリアが原産のアロワナの種類で気性はかなり荒い。
オーストラリアではゲームフィッシングの対象とされている。
アリゲーターガー
販売されているガーパイクの種類のなかでは
価格が安く飼育下でも2mを超える種類。
低温でも生存しやすいので
アリゲーターガーなどは、いろいろな場所で目撃されているようだ。
スポッテッドガーパイク
鱗は硬鱗でかなり厚い魚。
低温でも耐えられる、多摩川の温度など考慮すれば十分生息できると考えられる。
レッドテールキャットフィッシュ
出典 – https://commons.wikimedia.org/
よく販売される、熱帯魚。アロワナなどと遊泳層が違うことから
よく混泳されているところを見る。
熱帯産大型ナマズの人気種、成長はかなり早い。
タイガーショベルノーズキャットフィッシュ
こちらも熱帯産大型ナマズの人気種。
アメリカナマズ
英名はチャネルキャットフィッシュ、大型ナマズの外来種。
日本の各地でみられる。
貪欲で、水質汚染に強いことから野外に定着したとみられる。
日本では、基本的に捕獲や飼育が制限されている。
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