サメの漢字 魚へん 交
漢字魚へん交と書いて「鮫」(サメ)。
鮫の数は多く全世界にはおおよそ350種程度存在すると
言われている。
浅場~深海まで広い域に生息しているので
姿や生態も多種多様でかなり異なっている。
一般的にはホホジロザメなどの
種が有名ですが、中には小さいナマズのような姿を
したものや、シュモクザメのような特殊な姿をしたもの
もいます。
ホホジロザメなどは日本にもいるので海水浴場などにも
出てきそうな気もしますが、低水温で活動する魚なので
春先などの時期に、沿岸に接岸した個体と人との
接触事故が起こる。
人魚姫に出てくる人魚の存在も、元を辿れば
中国で、想像上の生物「鮫人」から来ているようです。
(メキシコの人魚の像)
鮫(サメ)の語源
昔は『新撰字鏡』(898‐901)
からすでに鮫にサメという訓が出てきている。
サメの語源については
「古語にサといひしは、狭也小也。其の眼のちいさきなるを云うに似たり」
『東雅』(1719年)
(ハナザメの画像 鮫はかなり眼が小さい種類も多い)
体の大きさに比べて比べて眼の小さいということで狭目⇒サメと
いったとされている。
鰆(サワラ)などの魚も似たようなもので、腹が狭いということ
で狭腹で(サワラ)とされたのが名前の由来。
鮫の漢字 魚偏に交と書く由来
中国には蛟(ミズチ)という竜に似た空想の動物が
いるので、そこから交という文字が来たという説もあり。
この蛟という動物は体をくねくねとくねらせて動くことで
鮫に似ているという説。
蛟はヘビに似ていて水中にすみ、角と足があり、毒気を
吐いて人を害するという空想の動物。
そして、「交」が上下の牙を交え、むきだす魚=サメと
いう説。
サメには、口を閉じていても常に歯をむき出しになっている
ような種類も中には存在する。
シロワニなどは口を半分あけて泳ぐという特徴を持つ。
最後に、鮫の皮は刀の鞘や柄を飾ることに使われたことから
その皮をもつものに「鮫」の字があてられたという説もあり。
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