魚へん 入 魞
漢字は魚へん入と書いて「魞」えり
魞 えりの特徴
魚偏を書くが魚ではなく、魚を捕える為の
仕掛けの一種。
河川、湖、沼などの通路に竹簀を設置して
さかなを誘導して捕える。
魚偏の漢字にはこのような、魚ではなく
水辺の生物や魚にまつわるようないろいろな物にも
漢字がつけられている。
「えり」という仕掛けは、元は中国のものとされ
中国の東北部に迷封(ミーフオン)と呼ばれる「えり」と
同様のような仕掛けがあり、これが日本に伝わったもの
とされている。
中国以外でも東南アジアの各地にも普遍的にみられる。
日本でのえりでは琵琶湖のものが有名で鮎を
捕るときによく使われる。
えりで魚をとらえる方法は冬の農閑期に湖岸の
各地を、特定のえり師とよばれる技能集団が設置していた。
水位の変化の少ない遠浅の海岸などで自給用の魚を
捕える為の漁法だったと考えられている。
魞の漢字 魚偏に入と書く由来
この漢字は中国から伝わった漢字では
なく日本でつくられた「国字」と
よばれるもの。
魚偏の漢字などは日本では
意味が読み違えられて、よく間違った魚と
勘違いされてつけられたりもする。
「えり」という仕掛けは一般的に岸から直角に
沖の方へ竹簀を並べて、最後の部分を逆V字型に設置した
定置漁具の一種。
岸にそって仕掛け付近に回遊してきた魚が「ハリズ」と呼ばれる
竹の障壁にぶつかり誘導されて、最後の部分を逆V字型
の狭い「ツボ」という部分に入り込み、出れなくなる。
このように魞の由来は魚を「入れる」為の仕掛けで
特徴どおりにつくりに「入」付けられた。
この仕掛け、覚えると簡易的なものであれば
作れるのでサバイバルなどの時などにも使えそうな仕掛け。
無人島に閉じ込められたときなどは是非。
えりの設置場所にあたっては昔、権利争いなども
多かったようだ。
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