ウツボの漢字 魚へん 單
漢字は魚へん單(タン)と書いて「鱓」ウツボ
歯の鋭い、やや太めのウナギのようなタイプの魚。
鱓 ウツボの特徴
種類が多く、見た目もいろいろなタイプの種がいる。
アデウツボ、アセウツボ、ハナウツボ
ゴマウツボ、ハナヒゲウツボ、ナミウツボ
トラウツボ、ドクウツボなど。
ハナビゲウツボやトラウツボなどは見た目が綺麗で
観賞用としても飼育されることもある。
(写真上トラウツボ、下ハナヒゲウツボ)
ウツボの見た目は獰猛そうだが、人間から手出しを
しない限りはそこまで襲ってくることはない。
水族館などで飼いならされた個体であれば
飼育員からの手からでも餌を食べる。
食性は貪欲な魚で口に入れられるような生き物で
あれば、わりと何でも食べてしまう。
主に食用とされるのはウツボで高知県などでは
よく料理にされる。
骨が多いので下処理に割と手間がかかる魚。
ウツボの語源
ウツボの語源は
ウツホ⇒空
岩などの隙間の空所などの穴に由来する説。
一般的にウツボ類は穴などに身を潜めて獲物を
狙っていることも多く、よく見られるような
生態が名前の由来となったということ。
(写真のようによく穴に身を潜めている)
他には、姿形を見立てて
うつぼ⇒靭
矢を入れる筒形の道具と似ているということから
名前が来たという説。
うつぼ
昔、矢をいれ、腰や背につけて持ち歩いた筒形の道具。中はがらんどうで、毛皮で表面をおおう。
《参考》「靭」は「靫」の誤用から一般化したもの。「空穂」は当て字。
出典 – 学研日本語大辞典 うつぼ
ウツボの漢字 魚偏に單と書く由来
元をたどれば、中国の漢字『鱓』タウナギからの読み違え。
ヤツメウナギなどとも読み違えられることも
あった。『訓蒙図彙』
日本では『本草網目啓蒙』(1803年)
以降 鱓の訓が ウツボとされる。
タウナギは中国では蛇のイメージ強く、そこから
單(単)「平ら」のイメージを合わせて
魚偏に單と書かれたのが由来。
タウナギは日本にも(関西では奈良県)いるが
あまり食される魚ではないのでなじみが少ない。
見た目はウナギのようだが、身が赤黒いので蛇のようで
あまり好まれないのだろう、中国ではそれなりに
食されている。
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