魚へん 尤 魷
魚へん尤と書いて「魷」イカ
烏賊とも書く。
魚へん尤 イカの特徴
イカの触手は10本あるということがよく知られる。
すべて同じように見えるが、少し長い2本の触腕などが
あり。
全世界の海におよそ400~500種と種類はそこそこいるが、日本で
売られるような種類は限られている。
- ジンドウイカ(ヒイカ)
- スルメイカ(鯣烏賊)
- ヤリイカ(槍烏賊)
- ケンサキイカ(剣先烏賊)
- コウイカ(甲烏賊)
- アオリイカ(障泥烏賊)
など。
ヒイカはあまり成長せずに大きく
ならないイカ、体長8cm程。
スルメイカは名前の通りするめなどに
使われる、安く1杯100円程でも売られることもあり。
スルメはスルメイカを乾物した加工食品。
ちなみに魚へんに及で「魥」ひものと書く。
ヤリイカとケンサキイカは似ている
どちらも名前の通り先端が尖って細長いような
姿のイカ、割とうまく値段もそこなりにする。
コウイカは底を狙っていると稀に釣れるが、泥を
吐きまくるのでそのイメージが強い、名前のように甲羅のような形。
甘味があり味はいい。
アオリイカが甘味がよく肉厚な種類
値段が高く、うまい。
魷の漢字 魚偏に尤と書く由来
まず右の「尤」という字
現代ではあまり使われることはない漢字。
犬に似てるが異なり音読みでユウ、訓読みで
とが、とがめるもっともなど。
優れたものを表す時や、失敗した時などに使われる
よう。
類義の漢字は「最」
熟語などでは
尤最(最もすぐれていること)
尤物
(目だってすぐれたもの)や
(美人、美女)
「尤物惑人忘不得=尤物は人を惑はして忘れ得ず」〔白居易・李夫人〕
尤悔(後悔している事がら)
尤隙(仲たがい、いさかい)
などがあり、これも近年は使われない。
イカに魚偏に尤で魷の漢字がつけられた
詳しい由来はみつからなかったので
少し簡単に推測してみると。
尤の漢字の会意は
「手のひじ+―印」で、手のある部分に、いぼやお
できなど、思わぬ事故の生じたことを示すらしい。
イカの触手の部分が
「手のある部分に、いぼやおできなど」に一致していること。
イカの四方山話に、イカは死んだふりをして水面を
漂い、襲おうとする鳥(からす)を逆に捕まえて食べた
という話がある(実際には食べない)。
これらの話が「思わぬ事故の生じたこと」など
に一致する。
このあたりから、魚偏に尤と書かれたのでは
ないのだろうかと単純には考えられる。
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