魚へん 扁 鯿

漢字は魚へん扁と書いて「鯿」
オシキウオ、淡水魚の一つ。

 

魚へん 扁 オシキウオの特徴

「魴魚」ともされる魚、
武昌魚、ダントウボウなどとも。

コイ科の淡水魚トガリヒラウオのこと。
揚子江中下流に分布している魚。

 

平たい姿をした、中国にいる淡水魚。
形は、フナの姿を縦に広げたよう。

原産は中国だが日本にも、霞ヶ浦などで
確認されているようだ。

 

魚偏に昌のマナガツオも
中国の魴(トガリヒラウオ)と形
が 似ていると思われていたので読み違えられた、こともある。
マナガツオ(真魚鰹、真名鰹)の切り身画像
鱗はないが、シルエットだけを見る限りでは
少し似ているように思える。

 

オシキウオの語源

 

中国の淡水魚のヘンギョは、中国の
古典にもよく出てきる。

この淡水魚は尾が白くこのことが
由来となっているという

「尾が白い魚」⇒「オシキウオ」

 

などと、尾が白いことで転訛していき
オシキウオとなった説もあり。

オシキウオの白い尾は珍しく疲労すると
赤い色に変化
するようで

人民の苦労が酷いことを
魴魚頳尾(ホウギョテイビ)といい現わしている。
『詩経』(中国最古の詩集。五経の一つ。)

おしきうおの尾が、本来白いのに、疲労で赤くなる。
人民の苦労のひどいことのたとえ。

出典 – 学研日本語大辞典【魴魚頳尾】ホウギョテイビ

このように感情や体調などで体色が
変化するような魚は多く存在し、よく名前の
由来などにも利用されることも多い。

 

鯿の漢字 魚偏に扁と書く由来

 

これは単純にオシキウオがフナに似て
身が広くてへんぺいな事から
きているという説が一般的。

魚偏に扁の意は

 

「名詞」 うすくたいらな名札。門口にはりつける戸籍票。転じて、うすくたいらな額のこと。
「名詞」 漢字の字形の構成要素で、左右にわけられる左側の部分。さんずいなど。多くは、その字の
意味する物事の種別をあらわす。▽右側の部分を旁(ボウ)・(ツクリ)という。《同義語》⇒偏。「扁旁(ヘンボウ)(=偏傍)」

「形容詞」たいらか(たひらかなり)。うすい(うすし)。
たいらでうすい。《類義語》⇒片。「扁平(ヘンペイ)」「扁舟(ヘンシュウ)」

薄い、平らでうすいなどの意で。
オシキウオが平たい姿をしていること名づけられた。

 

ひらたい姿の魚は多くいるが、オシキウオが
命名されたので優先的に魚偏に扁という漢字を得た
のだろう。
もっと字にあった適切な魚はいても
優先的につけられたものがそれになる。
このようなことは魚偏の漢字では多くあり。

このオシキウオという魚中国では一般的に
よく中国の古典に登場する淡水魚、身近な魚から
優先的に漢字が命名されているように思える。

 

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