魚へん 方
漢字は魚へん方と書いて「魴」マトウダイ
また、近縁種のカガミダイを表す。
魴 マトウダイの特徴
分布は日本沿岸では青森県以南、海外では
朝鮮半島
オーストラリア、南アフリカなど。
全長50cmに達する、やや大きめの魚。
生きた小魚のみを食べるような肉食性をもつ。
背びれの間にある被膜が糸状で長く
尾びれにまで達することもある。
体中央に大きな黒い点が特徴の魚。
日本ではこれが「矢の的」ととらえられて
いる。
西洋ではイエスの指の後と
見たてて、聖人ペテロの魚とされている。
使徒ペテロがマトウダイの口から貨幣を
出す時に付けた指の跡だとする伝説があり。
ペテロは使徒の一人とさていて
イエスの弟子のうち最重要の人物。
マトウダイの地方名
マト
ウマダイ
マトハゲ
クルマダイ
モンダイ
ツキノワ
などとも呼ばれる。
マトウダイの語源
名前の語源説はいくつかあります。
まずはじめに、よく考えられそうな
的鯛 ⇒ マトウダイ
と「的」に結び付け名前が付けられた。
マトウダイの姿を見れば
分かりますが、体の中央にある黒い大き目の
斑点から来ているという説
マトウダイは所によっては
「マトダイ」とも言います。
次に、顔の姿から
馬頭鯛 ⇒ マトウダイ
頭が馬の顔に似ていることから
マトウダイとなっていったという説。
顔が馬のようで、背びれが馬のたてがみを
思い起こさせるような姿で
言われてみると似ているなという
所はあります。
地方の別名でも、「ウマダイ」などと
いわれていたようなので
ここから変化していったと考えられます。
魴の漢字 魚偏に方と書く由来
名前の語源のように
漢字の由来も、マトウダイの体の中央に
ある黒い大き目の斑点から
来ているという説が一般的。
名前の的鯛と同じように「的」
に関連する語がつけられた。
魴 つくりの「方」の意味はかなり多いが
その中で
「あたる」や
東←→西、南←→北のような「方向の意」となる。
このように的を表すような意も
あり、そこから魴の字が充てられたと
考えられる。
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