魚へん 里
漢字は魚へん里と書いて「鯉」コイ
コイ科の魚は数多くいますが、鯉といえば
一般的に真鯉などを指している。
魚へんに里 鯉 コイの特徴
小さい時はフナなどにも似るが
口ひげで簡単に判別できる。
いまや世界で有名な錦鯉も、よく川で泳いでいる
真鯉が元となっている。
錦鯉は生まれた稚魚を、人の手で選別し
最終的には美しいと言われる個体を交配していき。
より強い血統に仕上げていった職人の賜物。
元をたどればあの鮮やかな色合いの鯉も
それほど冴えない黒い色の真鯉です。
淡水魚としてはかなり寿命が長く、数十年
にも及ぶ。
食性はかなり旺盛で、夏場などの気温のいい時
であれば、与えればかなり餌を食う大食漢の魚。
初夏、川魚などを観察しているとよく
鯉の産卵シーンを見かけます。
陽気でおだやかな季候の日も多く、日本の夏の訪れを
感じさせてくれる光景でもあります。
魚へんに里 コイの語源の由来
コイの名前の由来で有力な説は、貝原益軒の
「コイは、こえ也。その身こえたり。またその味諸魚に
こえたり。イとエと通ず」
『日本釈名』
こえ⇒コイ
身が太っている姿と、味がこえているということで
コイと。
味うんぬんは、それほど旨い鯉というのを食べた
ことがないので判らないですが
(一度どこかの地方料理で食べたものは失敗作か、血生臭かった)
身が肥えているというのは、そういう姿をしている鯉も
普通に川などでも泳いでいるので分かり易い。
飼われていない野生の鯉などでもぶくぶくと肥ったものも
よく見かけます。
鯉の太り方というのは、普通の魚とは異なり
丸太のように肥えるので目立つ。
次に、恋⇒コイ
恋話から、名前がコイへとあてられた
という説。
景行天皇が、女性に求婚したところ
その女性が恥じらってしまい身を隠したところに、池に
鯉を放して女性の関心を引きその女性と結ばれたと
いう恋話からコイという名前が付けられたなど。
鯉の漢字 魚偏に里と書く由来
里というのは日本人にとっては趣きのある
言葉と思う。
小説などでは肝心なシーンに使われて
ふる里、里帰り、など一般的には故郷を連想させるような
言葉ですが、里の漢字にはいろいろな意があり。
鯉の魚偏に里と書く由来は
鯉のウロコの特徴と里を
関連付けてとらえています。
まず、「一里は、三六町」ということで
コイのウロコは一行がおおよそ三十六鱗なので
ここから魚偏に里とつけられたという説。
実際は有孔鱗数が32~39枚くらいの範囲で、36枚の
個体が多く見られる。
ここから「六六鱗」などの別名もあったようだ。
次につくり「里」の意には
- 縦横にきちんと区画した田畑
- 「田(四角く区切りをつけた井田)+土」で、区切りの筋を入れて
整理された畑や居住地のこと。
などがあり、コイのウロコの輪郭の
筋目がはっきり見える魚なので里の字が
あてられたという説。
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