イタチザメ
体長は平均的な個体で4~6m、大きい個体になると8m近くになるものもいる。
日本では本州中部から沖縄にかけて分布する。
主に単独行動で、2500km以上もの季節回遊を行う。
イタチザメは特徴的な模様をしているので、他のサメの種類と見分けやすい。
幼魚の時にその特徴がよく出ていて、背びれから後ろにかけて、横縞のある
模様がしっかりと出ている。
成長するにしたがってこの模様は、灰褐色の単色になっていく。
しかし、多くの個体は成魚になっても、縞模様をのこしているものも
多くいる。
イタチザメの歯はハート型の頑丈なもので、細かな鋸歯縁をもっていて、同じ形で
ならんで生えている。
歯は頑丈でかなり強く、ウミガメの硬い甲羅をもかみ砕くほど
すぐれている。
このすぐれた歯のおかげでイタチザメは、多様な餌があり
他のサメに比べて飢えに苦しむ危険性がすくない。
ゲームフィッシングなどの対象ともされているが、他のサメとは異なり
絶滅の危険性が今のところはない。
サメは強く、一般的な始点からみると、絶滅する危険性はなさそうに見えるが
かなりのサメが絶滅する危険性をもっている。
イタチザメは主に沿岸で生活し、水深が数十cmの海域にまで接近するので
人間との接触が多い。
そのため人間に対しても、よく事故を起こしており他のサメに比べて、記録も多く残っている。
事故の件数はシャークアタックで有名なホオジロザメに次いで多い。
イタチザメの何にでも食いつく食性が事故の原因になっていると考えられている。