魚へん 時 鰣
漢字は魚へん時と書いて「鰣」ハス
琵琶湖などで有名な淡水魚。
コイ科の淡水魚ハスを主にに指す。
関西あたりで多くみられる。
大阪ではケタバス、オイカワなどという。
琵琶湖、淀川、三方湖などが原産。
姿ははオイカワに似る、尻ビレがやや大きめ(特に雄)なのが
特徴、オイカワとは口の形で判別する。
ハスの餌は小魚を主食とする肉食系の魚、口には歯は
なく「へ」の字に曲がっている。
これが魚をくわえた時に離さない役割に
なっているよう。
歯がなく小魚を捕食する魚はよくこのタイプの
ものが見受けらえる。
ボラなどもその魚の一つ。
食用としても使われ、旬は5月~7月頃で美味。
「ハス田楽」などが有名な料理法。名産地は琵琶湖方面で、近江のあたりでは
いろいろな料理にされる。
ハス(鰣)の語源
名前の由来はそれほど
詳しい理由がみあたらず。
ハスが遊泳力に優れ、泳ぐのが速いということで
「馳ス」 ⇒「ハス」
という説があり。
活発に行動して、実際に泳ぐのも早いので
由来として考えられそうな説の一つ。
鰣の漢字 魚偏に時と書く由来
鰣の漢字は日本ではハスを指すようだが
中国ではヒラコノシロに使われる。
これを読み違えて、日本ではハスとした。
「魴に似て肥美。江東、四月これ有り」
出典 – 『和名抄』
ハスは日本では4月頃によくとれるので
これと間違えて鰣がつけられたようだ。
なので中国のヒラコノシロでの「鰣」
の漢字が作られたことが由来となる。
ヒラコノシロは初夏が旬で、
「この時期しか食べられない」
ことで時魚と言い。
これから、魚偏に時と書き
鰣の漢字が充てられたとされている。
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