魚へん 未
漢字は魚へん未と書いて「鮇」イワナ
岩魚とも書く
魚へん未 イワナの特徴
イワナは淡水の川魚、ヤマメなどのより
川の上流、一年中水温が15℃以下の
冷水域に生息
イワナ属の種類にアメマス、オショロコマ、カワマス
などが存在する。
体小判形のパー・マークという斑紋をもち
これが生息する地域によって異なる。
和歌山ではキリクチ、中国山地ではゴギ、福井ではイモウオ
などと呼ばれる
ゴギともよばれるイワナは本州中部地方に
分布する、サケ類の仲間とは
異なり海へと下ることは少なく、産卵後も力尽きて
死ぬことはない。
イワナの語源
これは単純な語源で
イワナは淡水の魚ので岩場が多い川などに
生息することによることによるという説が一般的。
アユが上らない上流にヤマメが生息し
ヤマメの上らない上流にイワナが生息する。
イワナは淡水魚ではもっとも上流に住む
魚。
一般的に川の上流ほど岩が多くごつごつとしている
場所が多い。
この生息する場所と特徴を捉え
「岩の間にいる魚」⇒「イハナ」⇒「イワナ」
などと転訛していったのだとされている。
鮇の漢字 魚偏に未と書く由来
イワナが魚偏に未と書く由来は未確認。
見つからなかったので
イワナの特徴とつくりの「未」から
簡単に推測してみる。
漢字の未は
名詞 十二支の羊などを表す
ひつじ【未】
①十二支の八番目。羊(ヒツジ)。「未年」
②昔の時刻の名。現在の午後二時、または、その前後の二時間。
③昔の方角の名。南から西へ三〇度の方向。
副詞 。その行為・経験・状態などが、まだ熟していないことをあらわす否定のことば。
まだ…しない。まだ…でない。
木のまだのびきらない部分を描いたもので
まだ…していないの意をあらわすよう。
いまひとつイワナの特徴と合うようなものは
無い、イワナは警戒心が強い魚で、岩の間に隠れていて
なかなかお目にかかれない、ということで
未が与えられたというのが単純な考えの一つ。
次に、イワナは地方によりそれぞれ独立した分布をする
同一種内の別系群と考えられている。
海に下りずに交配が続けばそのように地方特有の魚に
なることも多い、淡水魚では同じ種類でも西日本と東日本
などでは特徴が異なる魚も多い。
「同一種内の別系群」というものが識別しきれていない
ということでつくりに未が与えられたのか。
また、よく日本での魚の漢字のつけられ方で、食に関して
などもある、イワナに関しては。
- 肉がやわらかい
- よっこ餅(5月の節句に餅とイワナを一緒に煮たもの)
- 骨酒(素焼きにしたイワナに熱燗の酒)
などがあるが、未とは関係がない。
どれもいまいち
イワナもよく魚偏の漢字である日本に導入された時の
読み違い漢字のひとつなのかもしれない。
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