コチ 魚 種類 画像 漢字

寒い時期でもサーフや砂泥底でわりと釣れやすい、コチ(鯒)の種類の
一覧
のページ。

コチの種類はどれも見ため同じような魚が多いので

他の種類との違いなどを多めに載せておきます。

 

コチ 魚 種類

 

小型のコチの種類

メゴチ

メゴチの画像

出典 – 長崎県水産部ホームページ

学名 Suggrundus meerdervoortii (Bleeker, 1860)

全長25cmほどと小型のコチ。
日本では西日本から南西諸島までの沿岸部に生息する。

正式な和名はこちらのメゴチだが。「ネズミゴチ」が一般的には「メゴチ」と
呼ばれることが多い

釣り人がメゴチといっても=ネズミゴチということが
ほとんど。

メゴチとネズミゴチ違いは、メゴチにはうろこがあるが
ネズミゴチにはないので手で軽く触れば、判別できる。

 

マゴチと比較すると、頭の高さがあり比較すると三角状
になっていて、小さいとげなどの突起があり

目の下には4本以上の棘がある。

 

 

ウバゴチ

ウバゴチ

出典 – 長崎県水産部ホームページ

学名 Parabembras curta (Temminck et Schlegel, 1843)

 

全長30cmほどの小型種。
西日本の太平洋側の沿岸、やや深い海域に生息する。

頭部は平たい形をしているが、体の後ろ部分が一般的な
魚のように縦に平たくなっている。

全体が赤い色をしているので、マゴチやメゴチなどと
は見分けやすい。

 

 

ネズミゴチ

ネズミゴチ

出典 – 長崎県水産部ホームページ

学名 Repomucenus richardsonii (Bleeker, 1854)

全長20cmほどの小型のコチの種類。
北海道以南の日本沿岸に数多く生息する。
「メゴチ」と一般的に呼ばれるが、ネズミゴチが本来の和名。
ついでに関西あたりでガッチョと呼ばれる魚もこのネズミゴチ。

キス釣りの外道としてかなり多く釣れることがある。
ネズミゴチはメゴチと違い鱗なく
体表は粘液が多くつくのが特徴。

 

釣れる時期はよく釣れるということもあり、ネズミゴチを
ヒラメの泳がせ釣りでの餌としても使える
が、イワシや
キスなどと比べるとややヒット率が落ちる。
ネズミゴチは底にへばりついて泳ぐため
目視されづらいからだろう。

唐揚げやてんぷらでまるごと食べると、よくある小型の
白身魚といった感じの味。

 

ヤリヌメリ(ノドグサリ)

学名 R. huguenini (Bleeker, 1859)

全長18㎝と小型のコチの種類のひとつ。

上のネズミゴチに姿が似るところがある。
外見での違いの見分け方は、和名にもあるように鰓蓋の部分が尖った槍
のような形をしている

口はマゴチなどと異なり先細ったような形。

別名ノドグサリと呼ばれるだけあり、かなりの悪臭を放つので他の種類と
区別しやすい、この匂いは硫黄化合物に由来するもののよう。
旧日本軍の衛生兵であった武藤鉦八郎が考案
した温泉の元の六一〇ハップなどのような臭いがするのだろうか。

臭いから食することもないと思われるが
食中毒になることもあるようなので、リリースを。

 

中型のコチの種類

 

イネゴチ

イネゴチ

出典 – 長崎県水産部ホームページ

学名 Cociella crocodila (Tilesius, 1812)

全長は50㎝程とコチの種類では中型。
日本では西日本の沿岸部に分布する。

マゴチとの違いは、大きさの違いを除けば
第一背びれの縁が黒いこと
目の下の隆起線上に3本の棘があることなど。

 

ワニゴチ

ワニゴチ

出典 – 長崎県水産部ホームページ

学名 Inegocia guttata (Cuvier, 1829)

全長60cmほどになる。
日本では西日本の沿岸部に生息する。

マゴチと比較すると、吻(口先)が細長い
見た目もワニのような形の頭部をしている。

 

 

エンマゴチ

学名 Cymbacephalus beauforti (Knapp, 1973)

全長60cmほどになるコチの種類。
伊豆諸島以南の日本沿岸に生息する。

上のワニゴチに似ているところがある
違いはエンマゴチには房状に変化した突起が頭部に多くついている。

 

 

大型のコチの種類

 

ミナミマゴチ

学名 Platycephalus indicus (Linnaeus, 1758)

マゴチと同じように全長1mとコチの種類の中では
大型
になる魚。

本州では見られず、日本では奄美大島以南の南西諸島
釣れるようだ、このあたりで釣れたコチであれば
の可能性が高い。

以前はマゴチと同種とされていたが近年別種とされている。

 

コチ(鯒)

学名 Platycephalus indicus(Linnaeus)

全長は最大1mほどになる大型の魚、コチ科中最大種
ヒラメなどを狙っているとよく釣れることもある。

移動していない待機状態の時は砂泥底の中に潜って
眼だけを外に出し獲物を狙うことが多い。
冬でも沿岸周辺にとどまることもやや多いのかよく釣果を
見かける。

一般的には「マゴチ」と呼ばれることが多い

メゴチやネズミゴチと違いあきらかに大型になり
頭部が三角状にならずにかなり平たい。
下あごの先端も先細くならずに平たく丸い形
になっている。

マゴチ

出典 – 長崎県水産部ホームページ

(マゴチを上から見た画像)

 

『夏が旬』となり、美味な白身魚。
ヒラメのついでに外道で釣れることが多いが、旬の夏場の
ものはメインで狙う価値のあるような味がする。


大型のヒラメは高水温にそれほど強くないので、ほとんどが
夏場に沖に移動するが、マゴチの産卵期は5~6月となり
真夏でも大型が釣れる。

産卵はかなり浅場のごろた石の多いような
場所でする。

 

 

 

こち 魚 漢字

 

魚へんに甬と書いて「鯒」
伏と書いて「鮲」

どちらもコチという魚の漢字
昔「鮲」が使われていて、その後
「鯒」が使われている。

平べったいような、海底に生息する魚。
マゴチなどはヒラメの外道でよく釣れる。

ネズッポ、ネズミゴチなどもコチと呼ばれる
こともある。
ネズッポはノドクサリといい、のどから腐り始める
のが特徴がある。

コチは夏~秋頃によく沿岸部では捕れることの
ある魚。

餌を取るとき基本的に砂の中にもぐり、眼だけをだして
小魚が近づくと食らいつく。
この特徴から疑似餌でもよく釣れる。

味に関しては、旬は夏で
白身魚で肉の食感がよく歯ごたえがあり
美味、フグの代用品
とも使われる魚。

 

コチ 魚 語源

頭は大きくて骨板に包まれ、小さい突起がある。
全体的に骨ばっていて料理するときに骨
を切るのに手間がかかる魚。

 

『和漢三才図会』に

「骨鬛甚だ堅し。肉中また堅骨あり。誤りて鯁を咽めば
即ち脱し難し。庖人腹より斜めに切れば則ち骨少なし」

 

骨があり捌いたり、料理したりするときに
工夫がいる。

コツ(骨)⇒コチ

硬い骨の特徴をとらえて
コチという名前がついたという説がある。

 

魚 コチ 由来

魚偏に伏というものは
そのままコチの姿見た目から来ている。

「伏」は
ふせる(ふす)。からだをぴったりと地につける。ひれふす。
などの意があり。

 

コチの海底でぴったりと地についている
ような様子から伏がつけられたとされる。

 

「鯒」の漢字 魚偏に甬と書く由来

 

まず、コチは扁平である姿から

甬などにみたてられて「鯒」
つけられたという説。

 

もう一つは、甬が鐘の柄を意味していて。
コチの姿が鐘の柄のような形の魚だからという
説がある。

 

 

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