出世魚 一覧
スーパーで売っている名前のややこしい出世魚、その出世魚と似ている魚を
まとめて一覧にしています。
参考文献 – 世界大百科事典二版
ここからは各 出世魚の詳細についての内容です。
スズキ 出世魚
スズキはよく知られる出世魚の種類の一つ。
名前の由来の一つとしても、出世魚として
出世がススムということでスズキという名前がついたと
という説もあります。
値段はそれなりにする高級魚なので、スーパーなど
でも見かけることは少ないです。
売られている場合に、スズキの個体の大きさによって
名前の順番の一つのどれかだけが表記されて
売られている場合もあります。
例えば小さいものであれば
- セイゴ
- セイゴ(スズキ)
などと商品名などに記載されている
ことを見かけるかもしれません。
スズキに関しては、多く呼び名がありますが
どれも同じ魚で
学名は Lateolabrax japonicus
正式な和名は「マルスズキ」という魚。
(マルスズキの画像)
一般的に「スズキ」 = 「マルスズキ」とされていていますが
他の種類のスズキもいます。
写真と見た目の姿が異なっていたら
チェックしてみるのもいいかもしれません。
出典 – https://ja.wikipedia.org/
(上 ヒラスズキ 下 タイリクスズキ)
出世魚は関東や関西または地方などでも呼び名が
ことなる事も多いでしょう。
以下にそれらスズキの各地域の名前や大きさの順番を
掲載しておきます。
スズキ 出世魚 名前(呼び名)の順番 関東
コッパ⇒セイゴ⇒フッコ⇒スズキ⇒オオタロウ
大きさの順番
(60数センチ 出世魚としてスズキと呼ばれる個体)
コッパ(全長約10cm)→セイゴ(20~30cm)→フッコ(40~60cm)→スズキ(60cm以上)→オオタロウ(老成魚)
成長具合にもよりますが
1,2年もので「セイゴ」
2,3年目以降の魚「フッコ」
4,5年ものの魚「スズキ」
と呼ぶようです。
スズキ 出世魚 名前(呼び名)の順番 関西
セイゴ⇒ハネ⇒スズキ
大きさの順番
(スズキ 40数センチ 出世魚でハネと呼ばれる大きさ)
セイゴ(全長20~30cm)⇒ハネ(40~60cm)⇒スズキ (60cm以上)
スズキ 出世魚 名前(呼び名)の順番 その他
(スズキ 小型サイズ 地方でもいろいろな呼び名があります)
- 浜名湖付近 セイゴ⇒マタカア⇒オオマタ⇒コチウ⇒チウイオ⇒オオチュウ⇒オオモノ
- 東海地方 60cmまでをすべてセイゴ それ以上をマダカ
- 霞ヶ浦 ヒカリコ(幼魚)
- 宮城県周辺 小型のサイズをセッパ
- 有明海産 アカンバクラ(幼魚)、ハクラ(サイズは不明)
- 新潟県 大きいものをユウド
参考文献
世界大百科事典第二版
wikipedia スズキ
スズキ シーバス 釣りでの呼び名
出世魚の話とは異なりますが、スズキは
ルアーの対象魚などとしてはシーバス
などと呼ばれている。
ルアーフィッシングではどちらかというとシーバスが定着しています。
80cm以上のシーバスがランカーシーバス
と呼ばれることも多いです。
マルスズキの英名が「Japanese sea bass」
なので名前の由来はここから来たと
されています。
ちなみに餌釣りの方はどちらかというとスズキや
上で書いた
出世魚の名称を使うことのほうが多いです。
出世魚 ボラ
ボラは釣りでは、現代では釣れてもそれほど喜ばれない
魚の一つです。
都市部の河口部では数が多すぎるのでルアーの針に掛かってしまい
外すのに苦労します。
あまり釣りをしない人は針を外すぐらい簡単そうに思えますが
60㎝以上あるようなボラでは、跳ね上げる
ような力が強く、かかる数も多いのでかなり面倒な作業です。
釣れても喜ばれないような理由は夏場などに捌くと
ボラの胃の部分にヘドロが入っていることがあります。
溝などの底によくたまっている黒いものです。
季節や地域によっては異なるでしょうが、これを
見ると食べるのはまず厳しいと思える人がほとんどでしょう。
現代では、環境や衛生面などからあまり親しまれないように
なってしまった魚の一つですが、昔のボラの資料などに
目を通すと、多くの事柄がのっている魚です。
出世魚といえる魚は、多く食されたり親しまれてきたという魚が
多く、呼び名が、多くさらに関東や関西または、地方などでも呼び名が
ことなる事もあります、ボラもその中のひとつです。
(小さいのはかわいいですが)
ボラの名前の中には言葉の語源になっているものも多いです。
例えば、「オボコ」「イナ」「トド」などの
呼び名でいえば。
「イナ」は「いなせ」の語源となったようで
「若い衆が粋さを見せるために跳ね上げた髷の形をイナの背びれの形に」
例えたことからきたとされています。
ボラの老魚でもう成長しないようなサイズのものは
「とどのつまり」の語源となった「トド」という名前が
ついています。
「オボコ」というのは、映画や小説などにも
まれに出てくるので知っている方もいるのでは。
村のしきたりとかが出てくる、クローズド・サークル系のものに
多く、特に歳をとった人物が使うことが多い。
オボコは子供の幼い姿などを現す「おぼこい」の語源。
「未通女」と漢字で書いて処女を表しています。
いろいろと言葉の由来にもなっているボラの名前を
以下に各地域の名前や大きさの順番を
掲載しておきます。
ボラ 出世魚 名前(呼び名)の順番 関東
オボコ⇒イナッコ⇒スバシリ⇒イナ⇒ボラ⇒ トド
大きさの順番
オボコ,イナッコ,スバシリは順番に大きいもの
になっていくようですが名前別の詳しいサイズの資料は無い。
オボコ(3~18cm)⇒イナッコ(3~18cm)⇒スバシリ(3~18cm)⇒イナ(18~30cm)⇒ボラ(30cm以上)⇒ トド
ボラ 出世魚 名前(呼び名)の順番 関西
ハク⇒オボコ⇒スバシリ⇒イナ⇒ボラ⇒トド
ハクなどは、他の魚と判別しずらい非常に小さいものを
現す名前で、よくルアー釣りなどでは使われることもある名前です。
大きさの順番
ハク(全長2~3cm)⇒オボコ(3~18cm)⇒スバシリ(3~18cm)⇒イナ(18~30cm)⇒ボラ(30cm以上)⇒トド
ボラ 出世魚 名前(呼び名)の順番 地方
高知 イキナゴ→コボラ→イナ→ボラ→オオボラ
東北 コツブラ→ツボ→ミョウゲチ→ボラ
ゲンプク,キララゴ,オボッコ(どこの地方か不明)
ボラは上のように出世魚としての、名前は多いのですが現代で
はあまり使われず、標準和名のボラを使うことがほとんどです。
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