錦鯉の種類 色 赤白(紅白)
錦鯉の種類
- 紅 白
- 大正三色
- 昭和三色
- べっ甲
- 写りもの
- 浅賛・秋翠
- 衣
- 変わりもの
- 黄 金
- 光り模様もの
- 光り写りもの
- 金鋲鱗
- 丹 頂
1,錦鯉の種類 紅白
紅白には、緋の量、模様の入り方によって紅白の中での違いを示す名称が
次のようにある。
- 段もの紅白
- 大模様紅白
- 小模様紅白
- 稲妻紅白
- 丹頂紅白
- 口紅紅白
- ドイツ紅白
1)段もの紅白
体に紅色の斑紋がいくつあるかによって名称が異なる。
紅色の斑紋がが2つにわかれているものを、「二段紅白」と言う。それぞれ
3つにわかれているものを、「三段紅白」
4つにわかれているものを、「四段紅白」と言う。
2)大模様紅白
紅色の斑紋が切り分けられずに、頭部から尾部まで
つながっているものを呼ぶ。
白地がほとんどないものを「背ひき」
やや白地があるものを「1本緋」と言う。
3)小模様紅白
段もの紅白のように紅色の斑紋がわかれていて
紅色の斑紋が5つ以上に分かれているものを
小模様紅白と言う。
4)稲妻紅白
頭部から尾部までかけて、緋模様が稲妻のように
ギザギザにはいった紅白。
5)丹頂紅白
紅色の斑紋が頭部にのみあるもの。
体の部分は全て白。
6)口紅紅白
口の部分に小さい紅斑紋のある紅白を
口紅紅白と言う。
7)ドイツ紅白
ドイツ鯉に紅白模様が入ったもの。
ア)ドイツ鯉
錦鯉の種類をみると、中に「ドイツ(種類)」というものをよくみかける。
これはドイツ産の鰓が輸入され、日本の錦鯉と交配してつくられたものにあたる。
鱗がまったくない、革鯉。
背と腹に2列の大きな鱗がある、鏡鯉がある。
鱗が少ないので少し違った模様で味わいがある。
2,紅白の評価
1)部位別の評価
部位 | 良い点 | 悪い点 |
頭部 | 口紅が入っている。 緋盤が目にかかっていない。 |
あごに緋がはいっている。 頭部全体に緋がある。 |
腹部 | 巻き腹、重量感があると良い。 | |
手ビレ | 緋がない。 | 緋がはいっている。 |
背ビレ | 緋がない。 | 緋がはいっている。 |
尾ビレ | 緋がない。 | 緋がはいっている。 |
体の左右 | 左右のバランスが良い緋盤。 | 左右どちらかに緋盤がかたよっている。 |
体全体 | 地肌は純白 緋は色調が濃い |
緋盤の際がぼけている。 墨(黒)がはいっている。 飛ひ緋(細かい点の緋)がはいる。 |
2)色模様について
ア)白の部分
真っ白で純白にちかいものが良い。
黄ばんだような白や、黒い点などがあると評価が落ちる。
イ)紅色の部分
色調はできるだけ紅く濃いものが良い。
ヒレには紅色がはいらないほうが良い。
模様の端の部分(キワ)がはっきりとして、ぼやけていないと良い。
頭部にはかならず紅色の斑紋があると良い。
模様は左右対称にバランスよく配置されていると良い。
頭部の緋盤が鼻孔で止まり、口先が白く残っていると良い。(口をきっていると言う)
頭部全体に紅斑があると評価が落ちる。(面かぶりと言う)
3,紅白の選別方法
成長した錦鯉を購入する場合は「2,紅白の評価」で記載したもの
元に判別する事ができるが、
錦鯉の毛仔や稚魚を購入する際は成長が伴う。
成長にしたがって色や模様も変化するのであるから、あるていど模様や色彩が
どのように変化していくのを知る必要がある。
錦鯉、紅白での選別は①模様、②色彩、③体形の三点に分けて考慮していくと良い。
1)模様
毛仔(孵化(ふか)したばかりの稚魚。)から成長するにつれて
紅白の体の模様は白い部分が赤くなったり赤が白くなることがある。
白棒…「真っ白な毛仔」
期待がもてない毛仔であり、第一次選別に白棒であったものは
成長するにつれて評価が高い紅白模様ができあがることはほとんどない。
この選別でとりだした白棒を成長させると赤斑がでてくることがあるが
色が薄すぎたり、赤斑が小さすぎたり、赤斑が沈んでいたりして
成長させても良い紅白ができる事はほとんどない。
赤棒…「真っ赤な毛仔」
腹部が白くなっているものは、期待ができる毛仔。
赤棒の白い切れ込みは成長するにつれて、腹部から背部に向かって拡大していくので
腹部が白くなっている毛仔は期待ができ、腹部まで赤い毛仔は期待が薄い。
腹部が白くてもキワがぼやけているものは期待が薄い。
全国的に名の知られている紅白で、第一次選別時に赤棒に
近いと思われるものは多いようだ。
2)色彩
水質
水質によっても色の現れ方が異なってくる。
同じ遺伝子を受け継ぐ紅白であっても、水質が違う環境では色の現れ方が異なる。
水温の差
季節における水温差によっても色の現れかたがことなる。
8月中旬頃から、色がよくなってくる事が多いが、環境によって水温は
おおよそ一定ではないので、色の現れかたも環境により異なる。
成長によるもの
急激に成長させたものは一般的に緋が薄くなりやすい。
なんらかの状況により成長が遅れたものは良い色の現れかたをする事が多い。
血統によるもの
血統が正しい鯉の場合でも、稚魚の時は冴えない色をしている系統もある。
成長するによって良い色の現れかたをすることもある。
血統の異なる錦鯉を同じ池で混浴する場合まともな選別ができなくなるので
池の面積がすくなく、混養しなけれぱならない場合はまぎれる心配のない種類
を組み合わせ育てる。
「紅白と黄金」などや、「大正三色と松葉」など。
3)赤色の選び
稚魚の薄い赤色についてはさまざまなタイプがあり、大きく分けると3タイプある。
水っぽい薄赤
ぼんやりとぼやけたようではっきりとしない色の赤で、後日この色が濃くなると
いうことはほとんどない。
ミカン色の薄赤
黄色系の赤の場合、良質の緋になる場合がある。
この系統の色は、成魚になってから色が衰えてくる錦鯉が出てくるものがあるが
黄色の色素がおおいので、秋にはいい色になり、その後も緋が冴えてくることも多い。
ピンク色
ピンク系の薄赤では、良質の緋が出現する可能性が高い。
白地はいまいちになることも多い。
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