魚へん 利 鯏と蜊

あさりの料理

日常の食卓でもよく食べられる貝でなじみが深い
あさり、よく見る海産物の一つ。

あさりの漢字の由来や、虫偏「蛤」についてなどを
調べてみました。

 

 

あさりの漢字は「鯏」

あさりの漢字は日本では主に

 

魚へんに利の「鯏」

虫へんに利の「蜊」

 

が利用される。

 

 

現在日本であさりの漢字として利用されるのは
魚へんの「鯏」が一般的

 

 

あさりの漢字 「鯏」の由来

 

あさりは小石混じりの砂泥底を好み、砂浜などでも
良くとれる。

 

潮干狩りなどでもおなじみで、夏に
砂浜でやった事を覚えている方も多いはず。
実はあの潮干狩りの光景が、あさり「鯏」の由来となる。

 

 

魚へんの鯏の由来はあさる(漁る)ということからきている
これはアサリを砂浜などで見つける際に
砂を掘るなどして漁っていることから意味がつけられた。

 

あさりの潮干狩り
(潮干狩りは砂を漁って貝を掘り出す)

「漁る」という言葉はなにかを漁るという言葉
によく使われるが

魚や貝をとるという意味を持つ

あさ・る【__漁る】
《他動詞五段活用》活用表
①漁(リョウ)をする。魚や貝をとる。用例(国木田独歩)

出典 – 学研日本語大辞典

 

漁りの「り」の字を魚へんに当てたのが
鯏の由来

 

《解字》
形声。「魚+音符利」。あさりとる→あさりの「り」に当てた字。

出典 – 学研日本語大辞典 鯏

 

 

 

あさりの漢字 元は虫偏の「蜊」だった

 

あさりの漢字は虫偏の蜊もあります
「鯏」の前に使われていたのは蜊でした。

 

『本朝食鑑』(江戸時代)

にはすでに浅蜊という漢字表記が記されている。

 

基本的に貝類の漢字は

虫偏で作られることが多い。

「蛤」(はまぐり)
「蜆」(しじみ)
「蚫」(あわび)

など有名な貝類にもよく虫偏がつけられている。

 

あさりの場合は食感のはぎれがよいと
いうことで虫へんに利
の漢字がつけられた。

《解字》
会意兼形声。「虫+音符利(はぎれがよい)」。
《参考》
「あさり」は「浅蜊」とも書く。

出典 – 学研日本語大辞典 蜊

 

浅蜊の蜊の字を魚偏に変えて出来たのが
よく使われる「鯏」という漢字のようです。

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