魚へん 制

漢字は魚へん制と書いて「鯯」サッパ

また、コノシロを表す漢字

コノシロに使われていた漢字は多く

魚へん制 「鯯」
魚へん冬 「鮗」
魚へん祭 「鰶」
魚へん傭 「鱅」

などの漢字がある。

 

サッパは「拶双魚」などとも
書かれる。

 

魚へん制 サッパの特徴

 

日本、朝鮮、フィリピン、マレー半島に分布。
イワシ類の仲間でサッパの姿は
コノシロと非常によく似る

 

サッパの画像

出典:長崎県水産部ホームページ

コノシロの画像

出典:長崎県水産部ホームページ

(上写真 サッパ、下写真 コノシロ)

違いは背びれが糸状に伸びないなど
と特徴はあり。

 

日本では瀬戸内海沿岸部でよく獲れ
岡山県倉敷市の名産品の「ママカリ」
いうものはこのサッパから作られている。

ご飯と一緒に食べるとあまりのうまさに
「ご飯」が足りなくなり、借りてしまうことから。
「飯借り」⇒「ママカリ」というふうに
呼ばれるようになったよう。

 

腹部のウロコが固く、大阪や高知県などでは
ハラカタという呼び名もある。

大量に獲れるが、小骨が多いためか市場価値は低く
雑魚として扱われることも多い。
関東方面では、コノシロが人気があり、サッパはあまり
好まれないようです。

 

サッパの語源

鮗(コノシロ),コハダ寿司の画像

By: Takamorry

 

語源の由来はコノシロとの関係性から

コノシロと比較してサッパは

「味がさっぱり」していると
いうことから名前がついたとされ説がある。

『大言海』

 

鯯の漢字 魚偏に制と書く由来

 

サッパはコノシロとの違いは
オスの背びれが糸状に伸びない
体長も小さいなどと特徴はあるが

サッパは「コノシロと非常によく似ている」

そのために同じ漢字が用いられたと
考えられる。

 

本来、中国では鯯の漢字はエツという
魚で、日本では間違ってつけられた漢字
とされている。

エツの絵

 

エツという魚だと、魚偏に制があてられた
由来にあてはまる。

エツの姿はナイフのようにとがっていて
身をそぎ落としたように細いような姿

「制」は余分なものを削ぎ落とす
という意があり、姿と一致するような
漢字にあたる。

 

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