魚へん 咢 鰐
漢字は魚へん咢と書いて「鰐」ワニ
よく知られる爬虫類の種類。
日本には自然下ではワニは分布しない。
鰐 ワニの特徴
中国ではワニが2種類存在する、イリエワニと
ヨウスコウワニという種類。
世界でもそれほど多くはなく23種程度。
ヨウスコウワニ、ミシシッピワニ、メガネカイマン、クロカイマン
イリエワニ、ナイルワニ、ガビアル、ヌマワニ、アメリカワニ
など。
体長は大型のもので10mに成長するものまで
いる。
体を水中に沈めたときには、外鼻孔、眼、耳孔だけが
水面上に出るのが特徴。
長い尾は泳ぐ以外でも、獲物をたたきつける
ためにも使う。
大型の動物を捕食する際は噛み付いた後に
回転を加えて、引きちぎって獲物の息を止める。
ワニ(鰐)の語源
現代の日本ではアリゲーターガーのような
ワニに似るような魚が外来種として生息
する。
ワニとは元は山陰地方における鱶(ふか)の方言であった
とされている。
鱶(ふか)= おもにサメのことを指す。
昔の日本にはワニがいなかったので、ワニとは
サメの事を指していた。
地方ではサメはワニと呼ばれていたりもして、和名に
ワニとつくようなサメもいる。
名前がやや複雑になっていたのは、日本にワニがいないこと
と日本沿岸でのサメの種類が多いことが原因と思われる。
昔の日本人はサメの被害によくあっていたので、畏敬の
念をこめて
アニ(兄)⇒ワニ
オニ(鬼)⇒ワニ
などとことばが変わってワニになったと
いう説がある。
鰐の漢字 魚偏に咢と書く由来
ワニの特徴である歯でかみ合うということから
きている。
鰐の旧字体は虫偏に「逆(の原字)」という漢字で。
つくりの「逆」というのは、さからうという
意やむかえるという意がある。
むかえるという意であれば、2つものが反対向きに
「かみ合う」というイメージもあり。
ワニが獲物に噛みつき捕らえる、特徴をとらえて
逆のつくりが充てられたようだ。
「鰐」の漢字に関しては、つくりの咢が
逆(ギャク)・牙(ガ)(交差してかみあう)と同系
でありこの漢字がつかわれたものと
思われる。
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