魚へん 喜
漢字は魚へん喜と書いて「鱚」キス
魚偏に喜 キスの特徴
日本沿岸でとれるキスの種類といえば
シロギス、アオギスがいる。
また食材で輸入されるものには、オーストラリア産のアメギスというものも
いる。
キスは砂泥中に潜って危険を避けたり、夜間には砂に潜って
眠ったりもする性質をもちます。
魚のキスといえば一般的にはシロギスのことを表す。
写真のように小ぶりで清楚な姿の魚。
よく夏頃に砂浜などで釣れるので、さらに
爽やかな砂浜イメージを浮かんでくる。
旬は6月頃で、ことわざに「夏の鱚は絵に描いたものでも食え」などと
いわれるぐらいに美味です。
「喜」ということでキスといえば、男女が
行うキスを想像される方も一般的に多いかもしれない。
しかし、この魚へんに喜の 鱚に関してはそれらの
イメージはまったく入っていないようだ。
この魚を表すシロギスはそれらの性質をもっていない。
海外産の熱帯魚でキッシンググラミーという淡水魚が
いる、それであれば「キス」というイメージの魚。
縄張り争いなどするときに、喧嘩の代わりに見た目だけは
キスをする。
鏡越しにでもするので、なかなかユーモアのある魚。
キスの語源
キスは岸の訛りで、キシ⇒キスとされ。
キシに良くみられる魚ということで
キシコ(岸子)⇒キスコ⇒キスになったと言われている。
鱚は砂地などでは群れをなしていて、釣れる時期で
あれば、簡単に何十匹も釣れる魚なので
よく見られる = 岸というイメージがつけられたのだろう。
また、鱚の身が潔白なことから
キヨシ(潔)⇒キスになったという説もある
鱚のは白身魚の一種で、身の見た目も白くて
味もまたそこまで癖もない感じの魚。
鱚の漢字 魚偏に喜と書く由来
鱚の漢字が昔に出現した資料に
『鶉衣』(1787年)があり
「鱚、さよりはをさなき心地ぞする。大男の口髭
そらして食うべきとも覚えず」
といったことで、鱚はこどものような魚なので
大男がほおばるのはみっともないとのこと。
鱚は成長しても30cm程度とあまり大きくならず
子供らしい魚ということで、よく簡単に捕れる魚だがそれほど
重要視されてなかったのか
昔から鱚という漢字は使われていなかったようだ
漢字の由来の一つとして、キスの「キ」の字を表す
「喜」を魚へんに組み合わせて出来たものという説が多い。
喜というのが単なる語呂合わせか、なんらかの
意味があってつけられたのかは気になる所だが、それらの
詳しい資料はあらず。
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