魚へん 此 魮
漢字は魚へん此と書いて「魮」エツ
漢字2文字では「斉魚」や「魚偏に薺」
などとも書く。
魮 エツの特徴
頭が尖っていて細長い魚。
これをみたてて中国では刀魚ともいう。
しりびれの基底がはなはだしく長く尾びれと
連なるように見える。
胸鰭の一つが糸状に長くのびている
体長は20cm~30cm。
日本では有明海奥部だけに生息、筑後川、矢部川に
おもに分布する。
生息する場所が汽水域で葦が生い茂る
場所をこのむ。このことから韓国では
葦魚などとされている。
エサはアキアミを主に捕食して、その他の浮遊性甲殻類なども
産卵時には餌をとらない。
産卵前のものはエツ料理として美味な味だが
海に下るエツは不味い。
エツは筑後川下流にある城島町あたりで産卵をおこない
現地ではこの時期、エツ漁が解禁になり
エツ祭りなどが開かれる。
魮の漢字 魚偏に此と書く由来
漢字の由来はエツ姿などから
エツの見た目は身は薄くなっていて
頭が尖り先細くなり長い、刀のような
形をした魚。
つくりの「此」(シ)は
嘴のように細長くとんがっている
意味もあり。
ここから魚偏に此の字が充てられた
という説があり。
此は、昔近いものをさす指示詞に使われていた。
本来は「止(あし)+比(ならぶ)の略体」で、足を
並べてもうまくそろわず、ちぐはぐに
なることなど。
もうひとつのつくり齎は、「貝+音符齊(そろえる)」で
金品をそろえてさし出すことの意があるよう。
このあたりにも由来がありそうだが
魚のエツとの関連性は見あたらず。
TAGS:魚へん(偏 編 辺)漢字
魚へん 此 魮と同じカテゴリ