魚へん 興 鱮 大名釣りとも関係
魚へん興と漢字で書いて「鱮」
タナゴと読む。
タナゴは小さくて美しい淡水魚、体が平べったく
体高が高いので観賞用としては見栄えがいい。
俳句の世界でもよく読まれていて
「紅葉鱮」として秋の季語に現れる。
「藻をすりて、鰭紅葉せし鱮かな」(冬葉)
雄が綺麗な色をしていて婚姻色なるとさらに
鮮やかな色合いになる。
この産卵方法が独特のために、絶滅が危惧されるものもあり
国の天然記念物に指定されたものが2種ある
ミヤコタナゴ、イタセンパラ。
昔は金持ちの道楽としてタナゴ釣りが行われていたという記録もある。
江戸時代の深川木場で、旗本や豪商の隠居が緋毛氈を敷き詰めた
屋台船に乗って芸者をはべらせて
美女の髪の毛を道糸としてタナゴ釣りを行って
餌付けから、針はずしまですべてお付きがやっていた。
「大名釣り」という語源はここにあると言われている。
現在では日淡での小さい魚はマイナーでそこまで
注目される種類の釣りではないが
金持ちの道楽としてタナゴ釣りとは、趣がありなんともと
いえない感じがある。
鱮 タナゴの語源
(ミヤコタナゴの画像)
タナゴは鯉科の中でも非常に小さい部類。
語源も主に小さいということから来ている。
バラタナゴという種が一番小さくほとんど
4,5センチほどしか成長しない。
以下日本でみられるタナゴの種類の()は成長する大きさ
タナゴ(10cm)
タイリクバラタナゴ(10cm)
アカヒレタビレ(8cm)
シロヒレタビラ(8cm)
ニッポンバラタナゴ(5cm)
ヤリタナゴ(10cm)
アブラボテ(7cm)
ヤリボテ(7cm)
カゼトゲタナゴ(5cm)
ゼニタナゴ(8cm)
イチモンジタナゴ(8cm)
ミヤコタナゴ(6cm)
イタセンパラ(10cm)
カネヒラ(12cm)
(中国から輸入された種類もなかにはあり)
日本に生息するタナゴはどの種類も十センチ程とそれほど
大きくならない手のひらサイズの魚が多い。
手の子⇒タナゴ
と訛っていったことによるものという説が一般的。
鱮の漢字 魚偏に興と書く由来
鱮の漢字は『大和本草』(1709年)以降で見受けられる。
以下が鱮とされる内容
「今これを見るに、コノシロの如く、頭小に形扁たく、鱗細く
色白し。魚人に問ふに、好んで群行すと云ふ。味頗るよく、性亦た
軽くしてあしからず」
色々と魚の読み違いがあるようだが、ここから
鱮の漢字の訓がタナゴに定着した。
「好んで群行」ともされ、漢字の由来は
タナゴの特徴に群れて行動するという所がある。
漢字の興には「つらなる」という意味があり
それにちなんで魚偏に興と書き鱮と
なったと言われている。
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