海水の比重 海水魚水槽 立ち上げ
海水魚飼育のためのセットを購入した後、海水魚の水槽を
部屋にセッティングしてから、海水魚をいれるまでのことを。
おもに、『水槽の立ち上げ』 と言われています。
海水魚飼育、初心者向けに 水槽の立ち上げ方法や
立ち上げの期間などを記載しておきます、最初の期間は難しいです。
海水の比重
海水魚飼育のためのセットを購入しけど、海水はどのような比重
になっているか、なども気になることもあると思います。
比重とは
海水の多くのミネラルが溶け込んでおり
その為に、海水魚飼育用の海水は食塩で作ることができない。
市販などの人口海水を使うか、近場の海で海水を汲んでくる必要がある。
海水のミネラルはだいたい100種類ほどあると確認され
イオンの状態で海水のなかに存在する。
このミネラルの分、海水は淡水に比べて重くなっている。
この重さの度合いを比重という。
通常の海水魚飼育に適した比重は、水温25℃の時の正常な
値は1立方センチあたりの重さは
1.0224~1.0236にあたる。
これは一般的な海水魚であり、生息地などによっては
高い比重をこのむ種類の海水魚もいる。
比重の変化
比重は同じ海水でも、水温が上がると比重は下がり
水温が下がると比重は上がる。
海水魚は比重が高くなると体内の水分がすくなくなり、比重が
低くなると、体内の水分がふえる。
無脊椎類は特に比重の変化に弱いので、エビ、サンゴ、イソギンチャク
を飼育するときは比重を一定にた持つ必要がある。
これも無脊椎類の飼育が難しいといわれる要因の一つである。
比重のキープ
海水魚飼育の場合、いろいろな要因で水分が蒸発していき比重が変化する。
水槽のセットした水位を決めて、しるしをつけておくことで
カルキ抜きした水道水をたすだけでいい。
特に冬などは室内が乾燥するので、水分の蒸発が早い。
ろ過の種類
底面式フィルター、上部式フィルター、水中式フィルター、外掛け式フィルター、外部式フィルター、オーバーフロー方式などがありますが海水魚水槽を立ち上げる際はあったものを使う必要があり。
海水魚飼育に関してのろ過の種類はいろいろあり、海水魚に
あわせてろ材を使用するとどのフィルターも使用できる。
フィルターは海水可能と記載されているものを利用する。
底面式フィルター
水槽底面にろ材をしきつめて使用するろ過の種類。
ろ過の面積が大きく、モーターが水中のなかにあるので音も静か。
掃除の際に水質を悪化させやすく。他のフィルターとくらべると
海水魚を白点病にさせてしまいやすい。
その点あまり初心者にはお勧めではない。
上部式フィルター
一般的に淡水魚用などで販売されているものはろ過面積が少ないものが
多いが、海水用はろ過面積が多いものが多いのでこちらを選択する。
ろ過面積が多いのでメインフィルターとしての利用も可。
ライトが一つしか置けなく、水槽の上部を覆うライトを置いてしまうと
餌やりの際や水槽内のメンテナンスの時にいちいちライトや蓋を外すのが面倒という点もある。
長く飼育してみるとわかるが、餌やりのときこの点がかなりわずらわしくなってくる。
この点をよく考えて選択したほうが良い。
音は普通ぐらい。
水中式フィルター
良い点は、モーターが水中内にあるので音は静かで安価というぐらい。
ろ過面積が少なく、水槽内にいれるためレイアウト的に工夫しないと目立つ。
水流をつくるサブフィルターとしてならあり。
外掛け式フィルター
安価で、小さいものがおおい。メンテナンスは楽だがろ過面積が小さく
やや音もうるさめ、こちらもメインフィルターでなく
サブフィルターとしての利用がよい。
外部式フィルター
外部フィルターは密閉式であるため酸素が溶け込みにくい
海水はもともと酸素がとけこみにくいので、外部フィルターは
他のフィルターと比較すると海水魚飼育にはやや向いていない。
ただ十分なエアレーションを行えば問題なく海水魚飼育でも
利用できる。
音も静かでろ過面積も大きいのでメインフィルターとして利用できる。
しかし音が静かという利点は、エアレーションに利用するエアポンプの音が
煩い場合はなくなる。
ろオーバーフロー方式
水槽の底に穴があいており、そこから下のろ過層へとパイプで流れ
ろ過された海水がポンプで水槽に戻るという仕組みのろ過の種類。
海水魚飼育にやや本腰をいれるなら、できれば選択してもらいたいオーバーフロー方式。
メンテナンス、ろ過面積、にすぐれている。やや音はうるさめ。
他のフィルターに比べるとかなり高くつく。
おもに水槽と水槽台がセットとなり販売されている。
それ以外のものはショップにオーダーとなる。
その他 ろ過の種類 ベルリン方式 モナコ方式
他のろ過の種類にはナチュラルシステム(自然のろ過サイクルを水槽で表現する方法)
にあたる,ベルリン方式,モナコ方式
などがある、こちらは上級者向けで海水魚メインの
水槽にはあまり向いていない。
海水魚水槽 立ち上げ方法
出来るだけ海水魚がいない状態で、数週間フィルターを機能させて
海水魚水槽内に流れをつくり、フィルターに有益なバクテリアを
定着させると、セット直後も安全に海水魚を迎え入れることができます。
有益なバクテリアをフィルターに定着させるためには
少量でもアンモニアが必要なので、海水魚がいない状態でも
なんらかの生態をいれて有益なバクテリアを増やすべき。
おすすめはあまり影響がない、ヤドカリ類など。
パイロットフィッシュとしてやや強い個体などを
1匹いれるのもいいでしょう。
あまりメインの魚に影響がでない、底を掃除するギンポなど。
海水の場合、溶存酸素量が少なく、酸欠になりやすい。
酸欠になると水槽内の海水魚だけでなく、バクテリアの増殖にも
影響がでてくる。
その為、酸素は海水魚水槽の立ち上げにはかなり必要な要素の
ひとつ。
エアーポンプできめ細かいエアレーションやディフューザーなどで
出来る限り、十分な酸素を供給するとよいでしょう。
エアーポンプは音が煩いと感じることが多いので
外部式フィルターならディフューザーのほうがお勧めです。
海水魚水槽を立ち上げると主に行うことは
- フィルターをまわす。
- 魚いない状態の海水魚水槽でも、生体をいれて水槽をまわす。
- 十分なエアレーションを行う。
- 水質のチェックを行う。
海水魚水槽 立ち上げ期間
海水魚水槽をセットして、フィルターを回して2週間程の期間を
すぎると海水がすきとおっていると思います。
ここから海水魚を水槽にいれてやってもいいのですが、安全にいくには
もう少し長い期間まったほうが良いでしょう。
安全にいくには半年ぐらい海水魚がいない状態をつづけて
ほしいところですが、さすがにそこまでは初心者の方にはつらい所でしょう。
正直いって、魚のコンディションや固体によっては
水槽をセットしてそのままいれても、まったく問題なかったり
する固体もあれば、十分にバクテリアが定着したような安全な
環境であっても状態を崩すものもいます。
水槽立ち上げとりあえず、2週間~1ヶ月ぐらいは
なんらかの強い生体でまわすのが無難なところです。
生物ろ過に頼らないようなシステムの場合は別ですが。
水槽を立ち上げた後は出来る限り海水魚は1匹から飼育しはじめるの
が安全で良いでしょう。
海水魚の餌の種類
エビの種類、フリソデエビの餌にもなるヒトデ類
最後に海水魚水槽 立ち上げ後などに、海水魚に与えるエサの種類
に関してなどもメモしておきました。
水質などに与える影響などもあり、適切に使い分ける必要があります。
活き餌、生餌
アサリなど貝類
- 餌付けが難しい魚向け、チョウチョウウオなど。
- 一度冷凍して利用。
- 餌付ける際は鮮度の高いアサリなどをミンチにして珊瑚などにこすりつける。
- カラッパなどは殻のままでも割って食べることもある。
小魚
- 『淡水の病原菌、寄生虫は海水で生きることができない』ので、病気などをもちこまない。
- 小赤やヒメダカなどがコストが安い。
- 淡水魚であっても水槽内でしばらく泳ぎまわるので、餌付きやすい。
- 与える前は、良い栄養を小魚に与えておくとよい、売られている
ものはほぼ餌を抜かれている。 - 淡水と海水では必須アミノ酸の種類が異なるので、時々与える程度にする。
エビ・アミ
- 嗜好性は高い、値段も高い。
- イソスジエビは釣具店に販売している。。
- イサザアミは淡水魚専門店で販売している。
ブラインシュリンプ・冷凍ブラインシュリンプ
- 口が小さな海水魚に適している。タツノオトシゴ等
- 卵を孵化させるか、成体を海水魚専門店で手に入れる。
- 冷凍ブラインシュリンプは、冷凍保存して養分を添加したもの。
- プランクトンを食べる魚や、餌食いの良くない魚用に
生餌
- スーパーなどで販売される。刺身用の甘エビ、ホタテ貝、生シラスなど。
オキアミ
- 釣具店などで販売される。必ず防腐剤が使われてないものを利用する。
乾燥餌
フレーク状、乾燥餌
- 栄養バランスがよいのでメインで与える。
- 餌付けづらい場合がある。食べ残しはかなり水質を悪化させるので適量与える。
- 植物中心の物は、植物質の餌を必要とする海水魚に、二サダイの仲間など。
クリル
- オキアミを瞬間冷凍乾燥させたもの。
- 観賞魚用店で手に入る、嗜好性が高い。
- クリルばかりを与えると栄養がかたよる。
- 湿気をおびると酸化し、与えると病気になりやすい。
ペレット状、乾燥餌
- 大型海水魚用の餌。
- この餌になれさせると飼育が楽になる。
- 栄養が偏るのでときには別の餌を与える。
イソギンチャク・サンゴ用、冷凍餌
- イソギンチャク、サンゴ用に各種プランクトンを主にして
作られた餌、アサリやエビのミンチも混ざり栄養が高い。
オニテナガエビの卵
- 観賞魚店でしか販売されていないので入手しづらい。
- 嗜好性が高いので餌付けやすい。
- ポリプや小さいサンゴの餌としてもつかえる。
液状飼料
- 細かいポリプをもつサンゴ用の餌
- ポリプが開いている時にスポイトなどで吹きかける。
- 液状なので水質悪化に注意。
- プロテインスキマーを利用すると水質悪化がやわらぐ。
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