クマノミの種類16種
カクレクマノミは海水魚の中では育てやすく最もポピュラーな種
アニメーション映画のモチーフともなった。
クマノミ イソギンチャクとの共存
クマノミの体表から出る粘膜がイソギンチャクの体表から
出る粘膜の成分と似ている為にイソギンチャクと共存できる。
普通の海水魚であれば、イソギンチャクの持つ毒で近寄れない。
クマノミの場合はイソギンチャクが自分の触手の一部と認識し刺されない。
ただし、生まれつき免疫がある訳ではないようだ。
以下は世界大百科事典第二版でのクマノミの説明
クマノミ類がイソギンチャクの毒のある刺胞の攻撃を受けないのは生まれつき免疫があるわけではなく,接触を繰り返して触手に順応することが実験の結果明らかになっている。体表の粘液が毒針を抑制する重要な働きをしていることはわかったが,有効成分が何であるかはまだ明らかになっていない。
世界大百科事典第二版 クマノミ
このように、クマノミは生まれつきイソギンチャクの免疫を
もっている訳ではないので、クマノミとイソギンチャクを
水槽にいれても入らない場合がある。
クマノミの種類によっては好んで入るイソギンチャクの種類がある程度決まっている
クマノミはイソギンチャクとともに飼育すると、病気に
かかりづらくなる、理由はクマノミ類につく外部寄生虫を
イソギンチャクが殺す事のようだ。
おもしろいことに共存するイソギンチャクに餌を運んだりもするので興味ぶかい。
のでマリンアクアリウムのペットして飼育する際は、一緒に購入する
イソギンチャクを調べよう。
クマノミの種類 共通項目
- 名前
- 分布
- 体長
- 共存しやすいイソギンチャク
クマノミの種類に主に共通しているのは
- 海水魚の中では飼育が比較的簡単な部類
- エサはペットの植物性ペレット、動物性ペレット
- 飼育容器はおおよそ、30リットル~50リットル
クマノミ 種類 日本
カクレクマノミ
- カクレクマノミ
- 西部太平洋~東部インド洋
- 8cm
- ハタゴイソギンチャク、センジュイソギンチャク
体に白いバンドが3つ入る一番有名なクマノミの種類。
フィリピンやインドネシアから養殖された魚が輸入される。
丈夫なクマノミの種類でマリンアクアリウムの中では人気が高くよく飼育されている。
各ヒレがまるみを帯びているクマノミ。
輸入の際に疲労しているカクレクマノミはヒレをたたみぎみにして
泳ぎが活発でない固体がおおいので、購入してこれから飼育
しようとする方は十分に注意したほうが良い。
やや水質の変化に弱いところがある。
海水魚用の人口飼料でもよく餌付き飼育しやすい。
よく好んで入っていくイソギンチャクはハタゴイソギンチャク、センジュイソギンチャク。
クマノミはかくれる場所があると落ち着くので飼育する際は
一緒に購入してあげよう。
ほんのちょっとツユベラの幼魚はややカクレクマノミの
ような模様をしていて似ている。
このままだと、あやしくてなかなか可愛いもので
カクレクマノミと混泳させてみるのもおもしろそうだが
成長するとまったく別の魚のようになってしまう。
クマノミ
- クマノミ
- 西部太平洋~インド洋
- 13cm
- シライトイソギンチャク、サンゴイソギンチャク、ジュズダマイソギンチャク
日本でもよく見られるクマノミ、この種は共存するイソギンチャクをあまり選ばない。
その為かもっとも広域に分布する。
やや皮膚やえらがデリケートで、水槽に入れた際にトラブルが起こりやすい。
色彩変化もあり、沖縄や小笠原では黒い固体が多い。
ハナビラクマノミ
- ハナビラクマノミ
- 西部太平洋~東部インド洋
- 8cm
- シライトイソギンチャク
ピンク色~赤黒っぽい色をしているクマノミ、背ビレ付近が白く、えら付近に白く細いバンドが一本入る。
クマノミの中では小型、この種類も丈夫で飼育しやすい。
温和な性質なので同サイズのクマノミと混泳しやすい。
人口飼料にもよく餌付くが、水槽の底に沈んでしまった餌は
あまり食べないので少しづつ餌を給餌するといい。
トウアカクマノミ
- トウアカクマノミ
- 西部太平洋
- 15cm
- イボハダゴイソギンチャク
15cmと大型になるクマノミ。幼魚は集団で群泳するが
成魚になると単独かペアになる。
幼魚はおもに茶~黒っぽい体色をしている。
砂泥質の環境を好む性質がある為、あまりダイバーが目にできない
クマノミの種類。
ハマクマノミ
- ハマクマノミ
- 西部太平洋
- 13cm
- タマイタダキイソギンチャク
基本的に頭部に一本白いバンドが入るクマノミの種類。
たまに体側に2,3本のラインが入る固体もいるが、幼魚の
時だけで成長するに従い消えていく。
幼魚~若魚は赤みを帯びているが綺麗だが
成魚のメスはやや黒味がかり大型になる。
飼育は比較的簡単でクマノミの入門としても良い。
大型の固体は気が強いので他のクマノミとの混泳には注意が必要。
共存するのはタマイタダキイソギンチャクのみ。
タマイタダキイソギンチャクは比較的浅い場所に生息するので
同じようにハマクマノミも浅い場所で見ることができる。
シュノーケリングでも手軽にみれるクマノミの種類。
セジロクマノミ
- セジロクマノミ
- 西部太平洋
- 15cm
- ハタゴイソギンチャク
名前の通り背中の部分が真っ白のクマノミ、背中以外の体色はほぼ赤色。
クマノミ 種類 海外
ツーバンドアネモネフィッシュ
- ツーバンドアネモネフィッシュ
- 紅海、チャゴス諸島
- 14cm
- シライトイソギンチャク、ウスカワイソギンチャク、ジュズダマイソギンチャク
色彩が全体的に明るい、尾ひれの付近に白いバンドが入らない。
この種も丈夫で飼育しやすい。
クマノミの中では高価な種類。
オレンジフィンアネモネフィッシュ
- オレンジフィンアネモネフィッシュ
- サイパン・パラオ
- 17cm
- タマイタダキイソギンチャク,シライトイソギンチャク
クマノミに良く似る種類。地が黒で2本の白いバンドが入る。
サドルバックアネモネフィッシュ
- サドルバックアネモネフィッシュ
- 東部インド洋
- 14cm
- ウスカワイソギンチャク、シライトイソギンチャク
他のクマノミと違いホワイトバンドがなく、地肌が赤か赤黒で、黒いもようが入る。
気性が荒く成魚に近づくにつれ同種で争うので、単独かペアで飼育する。
クラウンアネモネフィッシュ
- クラウンアネモネフィッシュ
- オーストラリア東部沿岸~ソロモン諸島
- 9cm
- シライトイソギンチャク、タマイタダキイソギンチャク
カクレクマノミと似ている海水魚。
こちらも丈夫でマリンアクアリウムのペットとして飼育するのが簡単、ただし同種を混泳すると
争いが激しいのでペア以外混泳はさせないほうが良い。
スパインチークアネモネフィッシュ
- スパインチークアネモネフィッシュ
- インド沿岸~ソロモン諸島
- 15cm
- タマイタダキイソギンチャク、サンゴイソギンチャク
カクレクマノミに似た姿をしたクマノミの種類。
深紅色で美しい体色をしているので別名マロン・クラウン
といいう通称でも呼ばれている。
非常に丈夫なクマノミ、成長すると体は大型になり体色は黒っぽくなる。
クマノミの種類の中でも特にテリトリー意識がつよく、
同種間での激しく争うので混泳は難しい。
複数での混泳はさけるべき種類。
他の大型の海水魚とは混泳可能。
ダスキーアネモネフィッシュ
ハマクマノミに似るが、色がかなりくすんでいるクマノミの種類。
習性や生態はハマクマノミとよく似る。
トマトアネモネフィッシュ
アンダマン海の固有種のトマトアネモネフィッシュ。
幼魚のときは白いバンドが入り、成長するとバンドが消える。
バリアリーフアネモネフィッシュ
グレートバリアリーフ~ニューカレドニアにしか生息しないクマノミ。
オレンジフィンアネモネフィッシュに似るが、こちらは尾ひれが白いのでわかりやすい。
モーリシアンアネモネフィッシュ
写真では判りづらいが、中央のラインが背びれの縁まで伸びて
いるのが特徴。
モルディブアネモネフィッシュ
尻ビレの辺りが黒くなるのが、モルディブアネモネフィッシュ
の特徴。
その他 クマノミ(写真無し)
セイシェルアネモネフィッシュ
ワイドバンドアネモネフィッシュ
マックローチアネモネフィッシュ
ホワイトボンネットアネモネフィッシュ
セバエアネモネフィッシュ
スリーバンドアネモネフィッシュ
スカンクアネモネフィッシュ
アラルズアネモネフィッシュ
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