魚のメルルーサ フィレオフィッシュにも

よく弁当や総菜で売られている白身魚のフライの魚
考えた人はどのくらいいるでしょうか。

不思議と中身は全然知らないと思う人も多いはず?

フライというだけであまり中身を確認せずに食べていることも
多いのかもしれません。
割りと知られていない白身魚のフライでよく使われる魚の一つである
メルルーサという魚について載せています。

 

 

メルルーサ とは

おもにメルルーサと呼ばれている魚はメルルーサ亜科の海水魚の総称
であり5属24種
が確認されている、わりと深海に生息する魚が多い。

 

24種類のどれかの魚が日本でメルルーサとして利用されているようだが
どの魚が多く利用されているというかは不明。

 

シロガネダラの画像
(マダラ(写真上)と、メルルーサの一種シロガネダラ(写真下)は姿が似る)

簡単な魚の情報や流通場所などを調べておいたので、売られている
メルルーサの産地などが書かれていると参考になるかもしれない。
ただ、日本で白身魚のフライ(加工)などで売られる場合は
産地の記載は必要ないようなので産地不明が多いですが。

 

メルルーサ 産地

 

 

Macruronus novaezelandiae (Hector, 1871) (ホキ)

オーストラリア南部からニュージーランド近海
世界規模で利用される。
水深10~1,000メートルに生息

 

日本でも白身魚としてよく利用されるようで
ほっともっとの、のり弁の白身魚のフライに利用されている。

 

メルルーサ属 (Rafinesque, 1810)

 

Merluccius albidus (Mitchill, 1818)

西部中央大西洋:ジョージ・バンク、スリナムとフランス領ギアナのニューイングランド
水深80 – 1170 m

全体的な色銀白色

生鮮、冷凍、燻製で販売される。

 

 

Merluccius australis (Hutton, 1872)

 

南太平洋と大西洋では、南アメリカ南部周辺とニュージーランド周辺の海域
水深415~1000 m

ニュージーランドでは、M。australisは大型のトロール漁船によって
ほとんど独占的に捕獲されている。
ホキ(Macruronus novaezelandiae)などと混獲してとられる。

 

Merluccius bilinearis (Mitchill, 1814) (シルバーヘイク)

北西大西洋のメリーランド州沿岸からグランドバンクにかけて
水深55~900m

すり身の原料となる。

 

参考情報

https://www.fishbase.se/search.php

 

 

 

 

 

メルルーサ ホキ 魚

 

流通量などから考えるとホキという魚も多くメルルーサと
して利用されてそうな感じもする

ニュージーランド産のメルルーサあれば

Macruronus novaezelandiae(ホキ)や
Merluccius australis

ヨーロッパ ノルウェー産やアイスランド産のメルルーサであれば

Merluccius merluccius

に該当しそうだ。

 

24種すべての魚を調べてみると判ったが深海魚が多いということも
あり情報量がかなり少ない魚も多い。

 

姿が似ている種類も多く(メルルーサ属など)、おそらく
加工食品のメルルーサとして利用されているのはいろいろな種が混ざっている可能性
あると考えられる。

 

Merluccius senegalensisの英語のWikipediaには
こう書かれている。

 

This species tends not to be reported separately an mixed catches of this species with the European hake (Merluccius merluccius) and M. polli. It is also taken as by catch in fisheries for cephalopods and other species.

出典 -  https://en.wikipedia.org/wiki/Merluccius_senegalensis

この種はヨーロッパのメルルーサ(Merluccius merluccius)と
M. polliとの混獲で別々に報告されていない傾向があります。

 

いろいろと混ざって魚が普通に食品として利用されているのかと
思うと意外に、雑な所はあるのだなと思える。
(健康を害する種が混ざっているというわけでもないので
問題視はされないのでしょうが)

食に関して神経質な方は、産地が詳しく
載っていないメルルーサは24種類の中どの魚が使われているかは
判らないということを考慮しておいたほうがいいのかもしれません。

 

 

 

メルルーサ フィレオフィッシュ

 

アーストフード店をよく利用される方は
マクドナルドのフィレオフィッシュも食べることが
あるのではないでしょうか。

 

ネット上で記事にされている深海魚メルルーサがマクドナルドの
フィレオフィッシュ
に使われているということを目にして調べる方も
いるかもしれません。

 

実際の所はどうなのかというと
国によってはメルルーサとされる魚一覧の中の
種類が使われているので、メルルーサが使われていると
いうことは確かです。(2019/7 現在)

 

イギリスのマクドナルドのフィレオフィッシュ
はホキか スケトウダラ(英名Alaska Pollock Fillet)
が使われているようです。

Fish Filet Portion
Hoki or Alaska Pollock Fillet (Allergen Ingredient: FISH) (75%)

出典 – https://www.mcdonalds.com/gb/en-gb/good-to-know/nutrition-calculator.html

 

ちなみに日本マクドナルドのフィレオフィッシュは
スケソウダラ
が利用されています。

 

フィッシュポーション
主要原料:
スケソウダラ/アメリカ(ベーリング海)
最終加工国:
タイ、日本

出典 – https://www.mcdonalds.co.jp/quality/basic_information/menu_info.php?mid=1110

 

日本のフィレオフィッシュでメルルーサーが
使われているという情報の場合はおそらく正しくはないはずです。

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